3Dプリンターで一人ひとりに合わせて作る立体マスク「Beyond-Fit Mask」
2020/04/24 10:00
3Dプリンターで作る立体マスク「Beyond-Fit Mask」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)により、世界中でマスクが不足している。Beyond-Fit Maskは、自分の顔の形に合っていない医療用マスクでも長時間装着したまま働かざるをえないような、現在の医療現場でのニーズに応えようとして始まったプロジェクトだ。
Beyond-Fit Maskは、顔面に当たるインナーシェル、フィルター、形を整えるアウターシェルの3層構造から成る立体マスクで、インナーシェルとアウターシェルは殺菌して繰り返し使うことができる。
Beyond-Fit Maskの最大の特徴は、3Dプリンターを使い、使用者一人ひとりの顔の形に合わせて作られることだ。
注文時に、スマートフォンやタブレットで「Scandy Pro 3D Scanner」などのアプリを使って自分の顔を3Dスキャンし、データを指定のメールアドレスに送ると、自分専用のマスクが送られてくる。顔の形に合わせて作られているので、顔面を圧迫せずぴったりとフィットして隙間がなく、呼吸も楽だという。
クリエイターは、Beyond-Fit Maskを快適性と装着感の点で他の全てのマスクより優れたものにすると同時に、N95マスクで必要とされる全ての要件を満たすものにすることを目指している。
Beyond-Fit Maskの早期割引価格は125カナダドル(約9600円)で、日本への送料は50カナダドル(約3800円)だ。自分で3Dプリントできる人を対象にした「Digital Files Bundle」も用意されており、価格は49カナダドル(約3800円)。ただし、送付されるのはインナーシェルとアウターシェルの3Dプリントデータのみなので、フィルターとストラップは自分で調達する必要がある。出荷開始はいずれも2020年5月の予定だ。
Beyond-Fit Maskは1万4000カナダドル(約110万円)を目標に、2020年5月1日までクラウドファンディングを実施する。2020年4月24日時点で、目標額の約74%に当たる約1万カナダドル(約80万円)以上を集めている。