弦ごとのコントロールも可能——エレキギター用光学式ピックアップ「ōPik」
2020/05/28 11:30
エレクトリックギターに取り付けて、音色をカスタマイズできる光学ピックアップ「ōPik」がKickstarterに登場し、出資を募っている。
弦の振動を拾って電気信号に変換するピックアップは、エレキギターの心臓部ともいえる。一般的なピックアップは、電磁誘導の原理を使い、金属製の弦の振動を磁気コイルで検知するものだが、ōPikは赤外線LEDとフォトダイオードで弦の動きを検知する光学式ピックアップだ。
光学式の特徴として、磁気式より応答が速く、弦の動きが磁力に影響されないので、余韻(サステイン)が長い。また独自の光学フィルターにより、外光やステージの照明の影響を受けることなく演奏できるという。さらに、エレキギターで一般的なスチール弦だけではなく、非磁性体のナイロン弦にも対応できる。そのため、1本のギターに様々な種類の弦を張って鳴らすこともできる。
音量やカットオフ周波数の設定は、スマートフォンから操作する。アプリはBluetooth接続。1弦ごとに調整可能で、設定を保存したり、他のギターや友達ともシェアできる。エフェクターとの相性も良く、弦ごとに出力を調整しながらクリアで思い通りのエフェクトをかけることができるとしている。
大きさは69×37×19mm、標準的なハムバッカータイプのスロットがあれば、簡単に交換できる。
電源アダプターと専用の9V電源ボックスから、ギターとアンプに給電する。電源ボックスの大きさは111×60×32mmで、ギターにはTRSケーブル、アンプにはTSケーブルで接続する。
早割価格は219ドル(約2万3600円)。出荷は2020年10月の予定で、日本への送料は33ドル(約3600円)だ。
ōPikは、2020年6月8日までクラウドファンディングを実施中。5月28日時点で、目標額2万960ドル(約224万円)に対して、約2万8000ドル(約300万円)を集め、プロジェクトを達成している。