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慶應SFC、3Dプリンター製フェイスシールド「Wakyu」の新モデル公開

慶應義塾大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボが、3Dプリンター製子ども向けフェイスシールド「Wakyu」の新モデルを公開した。

新型コロナウイルスの感染が続く状況下において、ラボではこれまで医療機関を中心に3Dプリンター製フェイスシールドを届けてきた。今回、聴覚障がいのある幼児、児童、生徒らが学ぶ全国の聾学校向けに、子ども用フェイスシールドを開発、データなどをGitHubにて公開した。

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子ども用フェイスシールドの新モデルWakyuは、上部別シートによる好みの着せ替えが可能で、表現の要素を加えることができる。S/M/Lの3サイズが用意され、自由に寸法をアレンジすることができる特殊な3Dモデルも、あわせて公開した。

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3D設計技術の一部は、文部科学省COI(Center Of Innovation)プログラム「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」において開発されたものであり、SFC研究所上席所員湯浅亮平氏、エス.ラボ脇本智正氏、慶應義塾大学教授田中浩也氏の共同によるものだ。

さらに、P&Gおよび協力会社4社(エス.ラボ、丹青社、テラサイクルジャパン、ナノダックス)と連携し、リサイクルプラスチック(PP)から製造したフェイスシールド約1万個を全国の聾学校などへ寄贈した。大量生産にはエス.ラボが有する高速量産3Dプリンティングシステム「3Dプラント」を用い、1日に1000個以上の生産を行った。

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