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Fab工房を医療福祉現場のもの作りハブ施設に——自助具を作る3Dプリンター工房がオンライン化支援募集中

ファブリハ・ネットワークは、体が不自由な人の暮らしやすさを高めることを目的とした3Dプリンター工房のオンライン化のため、READYFORでプロジェクトを開始した。

東北でFab Station Natori工房を運営するファブリハ・ネットワークは、障がいの有無や年齢に関わらずデジタルファブリケーション機器の利活用を通じて、自立支援や就労支援などのQOL(生活の質)向上に寄与することを目的としている。自助具(生活動作を補って自分でやりやすい様にする道具)を身近な環境で当事者と一緒に作れる工房を開設したが、工房外では3Dプリンターなどの機器がなかったり、技術を知っている人がいないなどの問題があった。

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そこで今回、地域の医療機関や福祉施設のセラピストや支援者による、必要なもの作りのネットワークを構築することで、障がい者の主体性を引き出すツールとして、オンラインでのサービス展開が必要ではないかと考えプロジェクトを立ち上げたという。

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工房の活動をオンライン化することで、知りたいことをオンラインを通じて学び、作りたいモノを遠隔地の工房と一緒に作ることができるようになり、当事者目線、支援者目線、ものづくりとのマッチング目線の3つのメリットが生じる。

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工房と各地の訪問看護や医療福祉施設(病院や通所サービス施設から放課後デイサービスなど)をオンラインでつなぎ、一緒に自助具のデータ作成や情報共有(3Dモデリングや機器操作の習得、3Dプリンターの利用方法等Howtoをレクチャー)を行ったり、街の工作室として定期的にオープン工房日を設けるなど、障がいの有無や老若男女問わず、モノ作りを通じて個人の幸福度を上げる取り組みを行う。

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支援はオンラインサービス実施に向けて、パソコン、編集用ソフト、撮影用のカメラやライト、3Dプリンターやレジンの材料、返礼品にかかる費用などの一部として活用する。

READYFORでのクラウドファンディングは2020年12月24日まで。目標金額を72万円とし、All-or-Nothing方式で支援を募集する。

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