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多数機の超小型衛星により世界各地を観測——日本初の量産衛星、打ち上げ予定日が2021年3月20日に決定

アクセルスペースは、出荷に向けて最終準備段階にある4機の超小型衛星の打ち上げ予定日が現時点で2021年3月20日に設定されたと発表した。

打ち上げ事業者はGK Launch Services(ロシア)で、最終的な日程は今年中に確定する。打ち上げに使用するロケットはソユーズ(Soyuz-2)で、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から太陽同期軌道(高度600km)に投入される予定だ。

アクセルスペースは2015年から、多数機の超小型衛星により世界各地を観測する地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」の構築を進めている。今回打ち上げるのは、AxelGlobeを構成する4機の衛星(GRUS-1B、1C、1D、1E)で、2018年12月の初号機GRUS-1Aに続き、2回目の打ち上げとなる。

複数の同型衛星が一度に打ち上げられるのは、日本の衛星としては初めて。今後さらに製造機数の増加が見込まれる中、今回の4機同時製造は本格的な量産に向けた第一歩となる。

今回のGRUS4機の打ち上げでAxelGlobeは5機体制となり、日本付近を含む中緯度地域では平均1.4日に1回、低緯度地域であっても3日に1回という高い観測頻度が達成される。これにより、高い観測頻度が必要な農業利用や、別途発表済みの事故/災害時の事業継続計画(BCP)への応用など、多様な業界における衛星データ活用が本格的に可能となる。

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