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ホビー向け門型3Dプリンター「Tycoon」

ホビー向けの門型3Dプリンター「Tycoon」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。

Tycoon

Tycoonは、FFF方式の3Dプリンター。ガントリーフレームに支えられたリニアベアリング構造のX軸とデュアル構造のZ軸が、精度の高い安定した3Dプリントを可能にしている。

Tycoonは、本体ボディにベース部分を組み合わせてねじ4本で取り付けるだけで完成するので、短時間で組み立てられる。重量は12.3kgと比較的軽く、本体上部に持ち手も付いているので持ち運びも容易だ。Tycoonはオートレベリングを採用しており、操作はタッチスクリーンで行うので、ビギナーでも使いやすい。スクリーン表示は日本語を含む9つの言語をサポートしている。

Tycoon
Tycoon

スライサーには、Cura、Repetier、Simplify3Dが使える。サポートするファイル形式はSTL、OBJ、AMF、G-codeだ。プリンターへのファイル転送は、デスクトップPCやノートパソコンとWi-Fi接続して行う。将来は、ファイルの読み込みにSDカードやmicroSDカードも使えるようになる見込みだ。また、ウェブカメラや「OctoPrint kit」を使うと、PCやスマートフォンからプリント状態の確認やプリンター操作をすることも可能になるという。

Tycoonの電源電圧は115/230Vで、消費電力は350W。造形サイズは240×240×240mm、積層ピッチは0.1~0.4mmで、精度は±0.1mmだ。造形速度は80~100mm/秒(最高)。ノズル径は0.4mmで、フィラメントはPLA、PETG、TPU、TPE、ABSなどが使える。

Tycoon

Tycoonの早期割引価格は、PLAフィラメント200g付きで279ドル(約3万円)。出荷は2021年1月の予定で、日本への送料は143ドル(約1万5000円)だ。ただし、日本国内でTycoonのWi-Fi機能を使うには、技適(技術基準適合証明・認定)を取得し技適マークが付されていなければならないので、注意が必要だ。

Tycoonは3万ドル(約314万円)を目標に、2020年11月21日までクラウドファンディングを実施する。2020年11月13日時点で、目標額を上回る約4万7000ドル(約500万円)を既に集めている。

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