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ベルトコンベヤーで連続造形に対応——FFF方式3Dプリンター「3DPrintMill」

ベルトコンベヤー搭載のFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「3DPrintMill」がKickstarterに登場し、わずか4時間で目標額の10倍の資金調達に成功している。

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3DPrintMillは、ベルトコンベヤーを動かしながら同じモデルの連続造形や、長い形状のモデルの造形が可能な3Dプリンター。造形済みのモデルは自動でベルトから剥がれ容器に投入されるため、無人の連続造形に対応する。

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メタル製の本体は堅牢なコアXY構造を採用し、コアXYモーションシステムによる高安定、高速、高精密な運転が可能。ホットエンドを45度に傾けることで 造形物のリア部からプリントを開始し、Z軸方向はベルトコンベヤーの動きで制御する。Z軸方向に最長6mのロングバーの造形も可能だという。

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3DPrintMillは、Creality3Dの3Dプリンター「CR-10 V2」と同じボーデン式ホットエンドと32ビットマザーボードを採用。オープンソースのMarlinファームウェアで動作し、「ARM STM32F103」チップセットとステッピングモータードライバー「TMC2208」を搭載しており、静かで安全な動作、かつ精度の高い制御を可能にする。運転中に停電でストップしても、電力復帰後に自動でプリントを再開する停電リカバリー機能や、フィラメント切れ検知機能も備える。

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本体サイズは535×656×410mmで重さは16.5kg、最大造形サイズは200×170mm(幅×高さ)。造形精度は±0.1mmで、積層ピッチは0.1~0.4mmだ。ノズル径は0.4mmで、径1.75mmのPLA/TPU/PETGフィラメントに対応する。最高温度はノズルが240℃でヒーテッドベッドが100℃。 スライサーソフトウェアは3DPrintMill用に開発したCrelitybeltを、ファイルの転送はUSBかSDカードを使う。

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3DPrintMillの予定小売価格は999ドル(約10万4400円)で、今なら数量限定の早割価格5322香港ドル(約7万1800円)で入手できる。本体のアセンブリーモジュールと構成部品の他、フィラメントや工具などが付属する。出荷は2021年5月の予定で、900香港ドル(約1万2140円)で日本への出荷に対応する。

3DPrintMillは、2020年12月19日までクラウドファンディングを実施中。12月14日時点で、10万香港ドル(約135万円)の目標を大きく上回る約1022万香港ドル(約1億3700万円)を集めている。

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