PLATEAUは、日本全国の3D都市モデルの整備／オープンデータ化を進めるプロジェクトだ。3D都市モデルの整備とユースケースの開発、利用促進を図ることで、全体最適／市⺠参加型／機動的なまちづくりの実現を目指す。

今回の実証実験は、3D都市モデルの構築対象約50都市の1つでもある石川県加賀市の協力のもと、2021年3月1日～4日に同市の片山津温泉街で実施された。

3D都市モデルの利用の観点で、同社のUAV管制システム「C.O.S.M.O.S」に連携させ、航空法に則った自動空路可視化機能による3Dでの飛行ルートシミュレーションと、運航者トレーニングにより業務効率化／コストダウンにつながるかを検証した。

また並行して、3D都市モデルのメンテナンスの観点で、物流UAVによる配送ルート確認用の撮影写真から写真測量を実施。測量結果により3D都市モデルをアップデート可能か検証した。

今回の実験に際して、同社は国際基準規格（CityGML形式）のデータを使用して、飛行ルートのシミュレーションができるシミュレーターを開発。加えて、C.O.S.M.O.SにCityGMLデータが取り込めるよう追加開発を行った。CityGMLは一般的な地図データと異なり、建造物の高さ情報が含まれているため、ドローンの飛行ルート設定やシミュレーションには有用性がある。