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萎縮型加齢黄斑変性で視力を失った人向けのバイオニックビジョンシステム

仏Pixium Visionが開発したバイオニックビジョンシステム「Prima System」が、「HealthTech Award 2020」のBest Product/Deal部門を受賞した。HealthTech Awardはヨーロッパでヘルスケア向けの新技術を開発している最も有望なゲームチェンジャーを表彰するもので、2021年4月20日~4月22日にオンライン開催された「MedTech Forum 2021」で授与された。

Pixium Visionは、2011年12月に設立され、バイオエレクトロニクスおよびブレインマシンインターフェース技術を有し、ニューロモデュレーション(神経調節)活用に特化した企業だ。視力を失った人々のためにバイオニックビジョンの世界を作り出し、部分的な視覚と自主性を取り戻せるようにすることを目指している。

Prima Systemはワイヤレス網膜インプラント、カメラとデジタルプロジェクターを搭載したメガネ、ポケットコンピュータの3つで構成するシステムで、光受容体の代替物だ。萎縮型(非滲出型)加齢黄斑変性の患者が、網膜中心部の人工視覚と網膜周辺部の自然視を同時に使用できるようにするものだ。

2020年第4四半期にPrima Systemの安全性と利点を確認することを目的とする極めて重要なPRIMAvera試験を開始しており、欧州での販売承認を求める前の最後の臨床段階にある。

フランスで実施されたフィージビリティ調査では、萎縮型加齢黄斑変性患者がPrima Systemを使用することで、視力が大幅に改善したことを示すデータが出ている。また、この調査では、Prima Systemで生成する人工的な中心視野と残存する周辺視野を患者が同時に使用できることが示され、萎縮型加齢黄斑変性治療における重要な前進となった。

Prima Systemは、萎縮型加齢黄斑変性患者の生活の質を大幅に改善する可能性を示しており、今回の受賞ではその視力改善能力が評価された。

fabcross for エンジニアより転載)

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