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VR空間に“踏んで歩ける”地形を作る「Elevate」、KAISTとシカゴ大が開発

飛び石を歩くデモについて(YouTubeより)

Arduino財団は2021年5月19日、韓国のKAISTとシカゴ大学の学生チームが開発した「Elevate」と名付けられたVR装置を発表した。

同装置はさまざまな地形をVR空間に再現できるプラットフォームだ。寸法は1.8×0.6mで、1200本(60列×20行)の角型をした木製ピンを使用し、各ピンを分解能15mm(10段階)で個別に動作させられる。

飛び石を歩くデモを実現するための仕組み。角ピンで地形を作っておき、VR画像に重ねる(YouTubeより) 飛び石を歩くデモを実現するための仕組み。角ピンで地形を作っておき、VR画像に重ねる(YouTubeより)

ピンは、プラットフォームから突き出す上側部分と、地形ジェネレーター、ピン固定用のロック機構から成る。ピンの形状については間にすき間を開けないこと、ピンを一列ずつ操作する必要があることを考慮して設計されている。

このうち、プラットフォームの核となるのが地形ジェネレーターであり、1200本のピンを個別に押し引きすることで、さまざまな地形や特徴を表現できる。ピンの高さを個別に制御するアクチュエーターの数を最小限にするため、タイミングベルトとDCモーターを使用して、プラットフォームの下にあるレール上を列ごとに移動し、列の全てのピンを押し引きする方法を採用している。

アクチュエーターは全部で10個あり、それぞれが2本のピンを同時に駆動できる。各アクチュエーターはArduino Nano、レギュレーター、ギア付きDCモーターが2つ、ホール効果センサー、マグネットを搭載。また、ロック機構の制御にはArduino Unoとサーボドライバー(PCA9685)2つを用いている。

Elevateについて、階段や飛び石、ミニゴルフのデモを使って説明している。

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