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指先を使った作業で子どもを健やかに——町工場が作った「ブラスブロック」

真ちゅう製のねじで作られたおもちゃ「ブラスブロック」がMakuakeのプロジェクトページに登場。現在、出資を募っている。

同製品の名前の由来は、真ちゅう(brass:ブラス、黄銅)でできたブロックであること。全てのパーツはねじになっており、分解も可能だ。各パーツは0.01mmまでこだわり、ねじの回転回数や溝の深さ、角の丸みやねじ穴とねじ穴の距離についても計算されている。また、全てのパーツにクロームメッキ加工を施しており、強度や耐久性を高めている。

さらに、ねじ穴の大きさやブロックの直径などさまざまな組み合わせに対応できるように設計されているのも特徴だ。ねじの接続部分に既存の場所、あるいは部品以外のものを接続することも可能で、例えば人の手の部品と列車の接続部分の部品を入れ替えられる。

製品の仕様:「男の子」と「車」 製品の仕様:「男の子」と「車」

複数のセットを用意しており、人3種セット(男の子、女の子、座る人)の定価は1980円。Makuakeでは人3種セットが1500円で購入できるプランを用意している。(価格は全て税込)

ブラスブロックは2021年8月30日までMakuakeにてクラウドファンディング中だ。目標金額は50万円で、同年7月9日時点で14万円以上を集めている。リターンの出荷は2021年10月末を予定している。

製作を担当した千葉精螺は創業70年以上の町工場で、これまで真ちゅうを用いた六角ナットやねじなどの製造を手掛けてきた。現社長の千葉吉功氏は、町工場の長男として生まれ、すぐ身近にあったナットをおもちゃにして遊んできたとプロジェクトページで自身の思い出について語っている。今回のブラスブロックには、「誰にでも日常的に使ってもらえる物を作りたい」という思いを込めているとのことだ。

ブラスブロックによる手先を使う細かい作業で子どもの発達を促したり、思考力や想像力が養えるのではないかという狙いがあるという。

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