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リチウムイオンの10%のコストで電力を保存する「鉄空気電池システム」

地球温暖化を抑制し、持続可能な社会の実現に向けて、電力源を石油や石炭などの化石燃料から、太陽光や風力などの再生可能エネルギーに転換することが求められている。しかし、自然エネルギーによる発電は天候の影響を受け、出力変動が大きいという課題がある。

解決方法のひとつに大規模な蓄電設備による電力供給の安定化があるが、マサチューセッツ州ボストンを拠点とするForm Energyは、「鉄空気電池(Iron-air battery)」による大規模エネルギー貯蔵のパイロットシステムを建設している。Form Energyの設備は、費用対効果の高い、数日分の貯蔵ができる新しいクラスのエネルギー貯蔵システムとして期待されている。

鉄空気電池は、「鉄の可逆的酸化」を介して機能する。放電時には、何千もの小さな鉄のペレットを空気に晒し、酸化反応させることによって電力を発生する。充電時にはシステムに電流を流すと酸化鉄から酸素が除去される還元反応が起こる。Form Energyの鉄空気電池は最大100時間電力供給でき、コストはリチウムイオン電池の10分の1未満だという。

Form Energyは、地球上で最も安全、安価で豊富な鉱物で作られたこの電力系統側(front of the meter)蓄電池は、数日間にわたって継続的に使用できるので、信頼性が高く、安全で完全に再生可能な電力網の構築を可能にすると説明している。また、リチウムイオンの10分の1未満のコストで造れるので、従来からの発電所に比べ遜色のない価格で貯蔵設備付きの配電網を提供できるとしている。

fabcross for エンジニアより転載)

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