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日本人医師が開発した3Dプリント可能な人工呼吸器が国際アートコンペティションに出展、造形サンプルの提供を募集中

出典:STEAM Dialogue#6 三木 麻郁 × 国立病院機構新潟病院臨床研究部医療機器イノベーション研究室

3Dプリンターで作成できる人工呼吸器モデルの開発に取り組む「COVIDVENTILATOR PROJECT」が、2022年1月29日~2月13日まで京都市京セラ美術館で開催される「KYOTO STEAM 2022 国際アートコンペティション」で展示を行う。現在、展示作品に使用するための造形サンプルの提供を呼びかけている。

新型コロナウイルス感染症の流行による人工呼吸器不足を受け、2020年3月27日に発足した「COVIDVENTILATOR PROJECT」では、国立病院機構新潟病院の石北直之医師が開発した3Dプリント人工呼吸器モデルの実用化を目指し、呼吸器の3Dデータを公開していた。活動に関心を寄せた個人や組織がさまざまな環境と素材で3Dプリントに取り組んだ結果、100件以上のテストプリント報告が集まったという。(関連記事:日本人医師が開発した3Dプリントできる簡易人工呼吸器、新型コロナウイルス対策で実用化に向け寄付と協力を募集

出典:石北氏のFacebook投稿 出典:石北氏のFacebook投稿

プロジェクトは現在も継続中で、2021年6月には3Dプリントモデルの前身となる金型を用いたプラスチック製の人工呼吸器が国内の薬事承認を取得。その臨床試験の方法と結果をもとに、3Dプリントモデルの薬事承認を目指していくという。

石北氏が所属する国立病院機構新潟病院臨床研究部医療機器イノベーション研究室は、プロジェクトのさらなる認知度向上を目指し、アーティストと企業・研究機関が共同制作した作品を展示する「KYOTO STEAM2022 国際アートコンペティション」にエントリーし、審査会によって出展者として選抜された。美術家の三木麻郁とコラボレーションし、3Dプリント人工呼吸器をテーマにしたアート作品を出展する。

石北氏らは現在、作品に使用するための造形サンプルの提供を呼びかけている。提供方法は、専用のフォームから申し込みの上、郵送と会場への持参の2種類から選ぶ。郵送の場合の申し込み期限は2022年1月4日まで、会場へ持参の場合は2021年12月31日まで。なお、提供された造形サンプルは展示終了後、プロジェクトが研究資料として保管する予定だ。

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