Ultrafuse PET CF15とUltrafuse PAHT CF15は、ドイツの総合化学会社BASFが開発した3Dプリンター用フィラメントだ。

Ultrafuse PET CF15はPET（ポリエチレンテレフタレート）をベースに、カーボン短繊維を15％含んでいる。造形品は100℃近くの耐熱性を有しており、吸湿性が低いのが特徴だ。高い剛性と研磨性の高さから、研磨などの後加工で滑らかな表面に仕上げることも可能だ。

Ultrafuse PAHT CF15はPA（ナイロン）をベースに、カーボンファイバーを15％含有したフィラメントだ。PAHTとはPolyamide High Temperature（高耐熱ポリアミド）の略で、通常のポリアミドよりも高い硬性と耐薬品性を有する。耐熱温度は150℃で、高い造形精度と強度からメーカーでも機械やバイクなどの最終用途部品にまで対応できるスペックを有する。

フィラメント2種類にはXYZプリンティングジャパンが開発したICチップが付属する。ICチップによりプリンターがフィラメントの種類を自動検知し、フィラメントに適したプリント設定（ノズル温度やプリントスピードなど）を自動で選択してくれる。

また、PartPro300 xT専用のHigh Temperatureエクストルーダーも同時発売される。通常のエクストルーダーはノズル温度が最高260℃だが、同エクストルーダーを装着することで最高300℃まで加熱可能となる。

価格はUltrafuse PET CF15、Ultrafuse PAHT CF15どちらも1万5180円、High Temperatureエクストルーダーが3万1130円（すべて税込）だ。