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1台5役——デュアルエクストルーダー搭載3Dプリンター「MakerPi P3 PRO」

3種類のエクストルーダーモジュールとレーザーモジュールを用意し、5つのモードに対応できるFFF方式3Dプリンター「MakerPi P3 PRO」がKickstarterに登場し、人気を集めている。

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MakerPi P3 PROは、独立型デュアルエクストルーダーを搭載した3Dプリンター。標準タイプ、ミックスタイプ、高温タイプの3種類のエクストルーダーモジュールと、500mWのレーザーモジュールを提供し、広範な材料を使った多様な造形ができる。

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標準タイプのエクストルーダーはノズルの最高温度が250℃で、2色あるいは2種類のフィラメントによるデュアル造形に対応する。水溶性サポート材を使った造形や、同じモデルを同時造形するコピーモード、左右対称のモデルを造形するミラーモードでの造形が可能だ。

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ミックスモードに対応する「Mixing Head」は、2本のPLAフィラメントを混ぜて美しいグラデーションパターンを作ったり、硬さの違うTPUフィラメントを混ぜて、硬さのカスタマイズをしたりできる。

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金属製ホットエンド、焼入れ鋼ノズルを使った高温モード対応「High Temp Filament Head」の最高ノズル温度は300℃で、ABSやPA-CFなど特殊なフィラメントの造形に対応する。

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デュアルギアを搭載した「Flexible Filament Head」は、TPUやPVAなどフレキシブルフィラメントでも確実にフィードができるシール構造を採用する。

また、500mWレーザーを搭載した「Laser Head」を使えば、木材や紙、皮などにレーザー刻印ができる。

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他にも、オートレベリング機能、フィラメント切れ/停電リカバリー機能、シリコンノズルブラシ、フールプルーフ設計など、安全かつ安定したプリントをサポートする充実した機能を搭載。さらに、独立型デュアルZ軸システムや調節可能なタイミングベルト、ライナーレールによる精密かつ静かな動作が特徴だ。

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最大プリントサイズは300×300×360mm(コピー/ミラーモードの場合は120×300×360mm)で、レイヤー厚は0.05~0.3mm、造形精度は±0.1~0.3mm。ヒーテッドベッドの最高温度は110℃、ノズル径は0.4mmで、1.75mmのフィラメントに対応し、4.3インチフルHDカラー液晶モニターを搭載する。

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MakerPi P3 PROは、標準タイプのエクストルーダー×2を搭載したスタンダードモデルを数量限定の早割価格3110香港ドル(約4万6000円)で、スタンダードモデルにミックスモード/高温モード/フレキシブルモード/レーザーモードに対応するヘッドモジュールが付属するプレミアムモデルを同4825香港ドル(約7万1000円)で提供する。2022年5月の出荷を予定しており、日本への送料は507香港ドル(約7400円)だ。

MakerPi P3 PROは、2022年3月11日までクラウドファンディングを実施中。2月24日時点で、7万7928香港ドル(約114万円)の目標額を大きく上回る約59万香港ドル(約860万円)を集めている。

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