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日本初の3Dプリンター住宅が完成——施工時間は約23時間

3Dプリンター住宅メーカーのセレンディクスは、日本初の3Dプリンター住宅「Sphere」を、施工を担当した百年住宅の小牧工場内で完成させた。目標としていた「家を24時間で創る」という施工時間も達成。今後、80社以上が加盟する開発コンソーシアムの参加企業向けに、グランピングや別荘、災害復興住宅といった需要に応えられるSphereの限定予約を開始する。Sphereは延床面積10㎡ で、価格は300万円となる。

セレンディクスは海外の3Dプリンターメーカー2社が出力した約20トンの骨組みを小牧工場内で組み上げ、百年住宅などの住宅施工会社4社が防水処理などの施工を担当。23時間12分でSphereが完成した。同社は今後、全施工時間のうち3分の2を占めた外壁の塗装などの仕上げ工程も3Dプリンターで出力できる設計に変更し、仕上げ施工のロボット化を進めることで、さらに施工時間の短縮を目指す。

同社は、自然災害に強い球体(Sphere)の家を作ることや、3Dプリンターによる未来の住宅建築の実現などを目的に研究開発を進めてきた。Sphereの完成により、住宅の低コスト化や人件費の削減、自然災害などの課題解決につなげたい考えだ。

Sphere事業部の飯田国大COOは「今回の取り組みは、まさに令和版『一夜城』です。同時に、24時間以内に住宅を創るという目標も達成することができ、住宅施工の常識を変える大きな可能性を確信しています」とコメントした。

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