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Raspberry Pi財団、「Mission Space Lab」で宇宙実験に挑む299チームを発表

Raspberry Pi財団とESA(欧州宇宙機関)は、2021/2022年度「Mission Space Lab」に参加したチームの内299チームが宇宙空間での実験許可を獲得したことを発表した。

Mission Space Lab 2021/22

Mission Space Labは「European Astro Pi Challenge 2021/22」ミッションの1つで、19歳以下を対象とした教育プログラムだ。

今回、宇宙空間での実験許可を獲得した299チームには、23カ国から1205人の若者が参加しており、ヨーロッパの学年度に合わせて8カ月間実施される。実験テーマは、「Life in Space」と「Life on Earth」のいずれかを選択する。

Mission Space Lab 2021/22

実験にはISS(国際宇宙ステーション)に搭載された実験用コンピューター「Astro Pi」を使用する。Astro Piは2021年10月にアップグレードされ、Raspberry Pi HQカメラや受動型赤外線(PIR)センサー、カラーセンサー、機械学習アクセラレーター「Coral」などが追加された。今回の実験は、アップグレードされたAstro Piによる初の実験となる。

Mission Space Lab 2021/22

実験テーマのLife in Spaceでは、Astro Piのセンサーを使用してISSの実験モジュール「コロンバス」(欧州実験棟)内の生命を調査する。地球の磁場による影響や、宇宙飛行士が体験する環境条件と地球環境との比較、ISSの環境が植物やバクテリアなど他の生命体にとって適しているかなど、71チームの実験が実施される予定だ。実験では船内の光の色や強さ、温湿度、宇宙飛行士の船内での動きなどの要因についてデータを収集する。

また、もう1つのテーマであるLife on Earthでは、ISSの窓に設置されたAstro Piのカメラを用いて、地球の表面の様子を観察する。これまでの実験では赤外線カメラを使用していたが、今回は可視光線での地上観測も可能となり、赤外線撮影と可視光線撮影を選択できるようになった。228チームの実験が実施予定で、画像撮影時のISSの位置を特定して地球上のどこを飛行していたかの識別や、地球上の森林破壊の影響などを調査する。

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