慶應大、鎌倉市にプラスチックのアップサイクル施設「リサイクリエーションラボ」を開設——発足記念の配信イベントも
慶應義塾大学SFC研究所 環デザイン&デジタルマニュファクチャリング共創ラボ(代表:田中浩也 慶應義塾大学環境情報学部教授)は、JR鎌倉駅から徒歩5分の場所(※)に都市型のプラスチックアップサイクル施設、通称「リサイクリエーションラボ」を開設する。
※ 鎌倉市大町 1 丁目 1-14 AK 大町ビル
リサイクリエーションラボには、椅子やベンチを作ることができる家具スケールの大型3Dプリンターをはじめ、素材の破砕機や乾燥機、リペレッターなどが設置される。こうした設備を活用し、再生プラスチックを利用したオフィス家具など、3Dプリント製の高品質なプラスチックプロダクトをつくることができるという。
田中教授らは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の際に、全国各地から集めた使用済みプラスチック洗剤容器24.5トンをリサイクルし、表彰台を3Dプリンターで製造するプロジェクトで設計と統括を務めた。
これをきっかけに確立したプラスチックのアップサイクル技術とノウハウを、人口10万人以上の中都市における資源循環システムとして社会に定着させるため、鎌倉市をテストフィールドとしたリサイクリエーションラボの開設に至ったという。
なお、この施設は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム (COI-NEXT)」に育成型(地域共創分野)プロジェクトとして採択された、「デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点」の地域研究活動サテライト拠点となる。
2022年6月4日には、リサイクリエーションラボの発足を記念したキックオフシンポジウム「リスペクトあふれる循環創造社会を目指して」が開催される。誰でも無料でオンライン配信を閲覧できるが、Peatixのイベントページより事前申し込みが必要だ。