1万円以下で入手可能——4コア64ビットSoC搭載のRISC-V開発ボード「VisionFive 2」
2022/09/07 07:30
RISC-VベースのCPUを搭載した開発ボード「VisionFive 2」がKickstarterに登場し、キャンペーン開始後24時間以内に目標額を達成するほど人気を集めている。
VisionFive 2は、SiFive「U74」クアッドコア(1.5GHz)を搭載する「JH7110」64ビットSoCと、GPU「IMG BXE-4-32」を統合した完全オープンソースのRISC-Vシングルボードコンピューター。RAMは2GB/4GB/8GBをラインアップする。大きさは72×100mmだ。
VisionFive 2は対応インターフェースが豊富で、HDMI 2.0、MIPI DSI(4レーン×1、2レーン×1)、MIPI CSI、ギガビット対応LANポート×2、USB 2.0×2、USB3.0×2、SSD用M.2 M-Key、40ピンGPIOヘッダー、オーディオ端子に加え、eMMC、Quad SPIフラッシュ、TFカードスロットも搭載する。ディスプレイや5Gモジュールなど多くの周辺機器に対応できるため、効率的にDIYプロジェクトを作れる。
さらに、従来モデルの「VisionFive」より価格設定を大幅に下げており、RISC-Vに興味を持っている人たちも取り組みやすくなっている。
OSは主要Linuxディストリビューションに対応する。DebianおよびFedoraには2022年10月中旬以降に対応予定で、Ubuntuへの対応も計画している。
JH7110はこのクラウドファンディングを実施しているStarFiveが開発したものだが、ベンチマークテストでArm「Cortex-A55」よりも優れた性能を示しているものの、Raspberry Pi 4搭載のArm「Cortex-A72」クアッドコアの性能には及ばないようだ。
VisionFive 2の早期割引価格は、2GB版が64シンガポールドル(約6400円)、4GB版が74シンガポールドル(約7400円)、8GB版が93シンガポールドル(約9300円)だ。LANポート2つのうち1つがギガビット対応ではなく10/100Mbps対応となる特別仕様の4GB/8GB版も用意されており、それぞれ特別早期割引価格68シンガポールドル(約6800円)、89シンガポールドル(約8900円)で入手できる。
出荷時期は4GB版が通常版/特別仕様版ともに2022年11月、特別仕様版の8GB版は2022年12月、それ以外は2023年2月予定としている。日本への送料はいずれも12シンガポールドル(約1200円)だ。
VisionFive 2は、2022年9月22日までクラウドファンディングを実施中。2022年9月6日時点で、4万シンガポールドル(約400万円)の目標額を上回る約15万シンガポールドル(約1500万円)を集めている。