Raspberry Pi Zero 2 W内蔵の自作ハンドヘルドPC——ゲームボーイアドバンスSP用ヒンジを転用
2022/10/21 07:00
ペンケースサイズの小型コンピューター「Penkēsu」をRaspberry Pi公式ブログが紹介している。ケース表面にカタカナで「ペンケース」と書かれている、ユニークな自作ハンドヘルドPCだ。
Penkēsuを作成したのは、以前fabcrossでも紹介したRaspberry Pi搭載タブレット「CutiePi Tablet」や、円形ディスプレイ付き端末「Mainboard Terminal」を製作したPenk Chen氏だ。
Penkēsuでは使用する電子部品を必要最小限に抑え、内蔵部品はマイコン、バッテリー、DC/DCコンバーターの3点のみ。マイコンにRaspberry Pi Zero 2 Wを、ディスプレイはWaveshareの7.9インチLCDタッチスクリーン(解像度400×1280)を、DC/DCコンバーターにはAdafruitの「PowerBoost 1000」をそれぞれ採用。電源には3.7VのLiPoバッテリーを使用している。
外装ケースは3Dプリントしており、ヒンジ部分にゲームボーイアドバンスSPの部品を再利用することで、ヒンジを薄く保ちつつディスプレイを保持して倒れないようにしている。
48キー(たて4×横12)から成るキーボードには、Kailhロープロファイルスイッチ「Choc V1」の白軸を使用しているようだ。キー配列は各キーが格子状に並ぶ直交配列を採用している。
Penkēsuの3Dプリント用STLファイルや組み立てガイドなどはGitHubで公開されており、MITライセンスに準拠したオープンソースなので、自分で作成してみることもできる。