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建築現場の作業効率が10倍に——HP、レイアウトを直接描画する自律走行型ロボットを発表

HP/YouTube

HPは2022年9月14日、建設現場の床面にレイアウトを直接描画する自律走行型ロボット「SitePrint」を発表した。人による手作業と比べて、生産性が10倍上がるとしている。9月から北米で先行して提供を始め、2023年に最終製品の販売を予定している。

SitePrintは、CAD図面には記載のない未知の障害物でもセンサーで自律的に回避しながら、直線や円弧、点などを床面に正確に描画できる。さらに、テキスト印刷機能も備えているので、現場への指示もより伝わりやすい。インクの種類も豊富で、コンクリートや合板からエポキシまで、さまざまな素材に対応する。

現場ではLeica Geosystemsやトプコンのロボティックトータルステーションと連携することで、正確な位置決めとナビゲーションが可能になる。プリントジョブや本体の管理はクラウドで実行し、ボディは丈夫かつ軽量コンパクトで、持ち運びも可能だ。

手動によるレイアウト作業は、時間と人手を必要とする。そして、プロの仕事とはいえ、ヒューマンエラーのリスクはつきもので、修正作業と費用が発生する場合もある。実際にSitePrintを使用した建設会社Skanskaは、「SitePrintのおかげで、より少ないリソースでより多くのことができるようになった。レイアウト作業が非常に速くなって時間の短縮につながり、ベテランのオペレーターは品質管理など他の重要な業務に集中できる」と、高く評価している。

fabcross for エンジニアより転載)

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