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「網膜レベル」のディスプレイをもつ軽量ARメガネ——XiaomiがMWC 2023で発表

Xiaomi/YouTube

中国の総合家電メーカーであるXiaomiは、2023年2月27日から開催されたMobile World Congress 2023(MWC 2023)で、解像度が「網膜レベル」のディスプレイをもつワイヤレスARメガネ「Xiaomi Wireless AR Glass Discovery Edition」を発表した。

同社によると、ディスプレイの性能指標で、角画素密度(pixels per degree:PPD)が60に近づくと、人間の目は表示画面の粒状性を識別できなくなるという。このARメガネのPPDは58で、現実と仮想現実の境界を意識しにくい設計だ。

この製品を使用するためには、ハードウェア要件として米QualcommのXR開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces」に対応したスマートフォンとの接続が必要だ。同社が開発した相互接続バスによって遅延時間は50msという、有線接続と同等に近いレスポンスを達成した。

ARの機能は、自社開発の「micro gesture interaction」技術により、スマートフォンに触れることなく画面を操作できる。たとえば、指のジェスチャーによってアプリを選択して開く、Webサイトをスワイプするなど、日常的なアプリ操作を仮想現実の中で再現した。

具体的には、視界にあるTVの画面を「つかむ」ことでARメガネの中で視聴する操作、一般的なスマートデバイスの操作ができる。例えば、ランプを見つめながら空間ジェスチャーを使って仮想ボタンをクリックし、ランプのスイッチを操作できる。

本製品の重量は126g、光学モジュールは光の損失を最小限に抑えることで、最大1200nitの対眼輝度で鮮明な画像を生成する。さらに、没入感を与える「ブラックアウトモード」と、現実と仮想の要素を融合させた「トランスペアレントモード」が用意される。

fabcross for エンジニアより転載)

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