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80年代の電子編機をアップデート——ブラザー「KH 910」用カスタムマザーボード「eKnitter」

ブラザーの海外向け電子編機「KH 910」専用カスタムマザーボード「eKnitter」がKickstarterに登場した。

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eKnitterは、1980年代に登場したブラザーの海外向け電子編機「Electroknit KH 910」専用に開発したマザーボード。ブラザー工業が家庭用編機から撤退して久しいが、故障した編み機の修理用途だけでなく、Wi-Fi接続など最新技術の搭載によりオリジナル機にはなかった機能を追加しており、ハンドクラフト用に使い勝手を向上し、よりクリエイティブな制作を可能にする。

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K/L/KGいずれのキャリッジにも対応しており、左右どちらからでも編み始められる。オリジナル機ではマイラーシートを使って登録する必要があった創作模様も、Wi-Fi接続したPCから転送可能だ。ブラザー「KH-9xx」シリーズ用に開発されたオープンソースソフトウェア「Ayab」に対応し、最大幅200目(ピクセル)の模様を登録して編むことができる。

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マザーボードの取り付けは、編み機上部のカバーを取り外し、ボードをネジ止めで固定し、コネクターを差し込むだけだ。専用開発のため、他の機種には使えないが、今後対応機種の拡大を予定しているとのこと。

eKnitterの価格は200ユーロ(約3万1000円)だが、初回予定台数20台はすでに売り切れており、追加生産は確認が必要だ。2023年7月13日までクラウドファンディングを実施し、6月28日の時点で4000ユーロ(約63万円)の目標額に対して約5000ユーロ(約79万円)を集め、プロジェクトを達成している。

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