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XYZプリンティングが3Dプリンター事業から撤退

XYZプリンティングは2023年7月1日、3Dプリンター事業からの撤退と公式オンラインショップの閉店を発表した。

これまで販売した製品の消耗品、材料は総代理店であるイグアスを通じて、継続的に供給を続ける。製品の修理/アフターサービスについても今後3~5年を目標にサポートを継続する。

同社の産業用3DプリンターのSLS部門はNexa3D,Inc.(米国)に売却、SLS以外のデスクトップ3Dプリンターについても製品本体の販売は同年9月15日を目途に終了し、段階的に3Dプリンター事業から撤退する。

XYZプリンティングは台湾の大手EMS(製造受託)新金宝グループが2013年に設立、コンシューマー向けFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「ダヴィンチ」シリーズなどを開発。「ダヴィンチ」シリーズの廉価版に当たる「ダヴィンチJr.」シリーズと併せて、3Dプリンターの低価格化を推し進める役割を担った。2015年には光造形方式3Dプリンター「ノーベル」を発表。20万円台という当時としては低価格な点が注目を集めた。

また、2017年10月にはプロフェッショナル向けフルカラー3Dプリンター「ダヴィンチColor」を発売した他、2019年からは産業用3Dプリンター市場にも進出した。3Dプリンター以外の領域では、2016年に教育用ロボットも発売したが後続機は出ていない。

撤退の原因については「コロナ禍やウクライナ戦争の影響など様々な外的及び内的要因が重なり、当該事業をとりまく環境が大きく変化」したとしている。

XYZプリンティングのSLS部門を買収したNexa3Dは2023年5月に自社のブログで買収を発表。XYZプリンティングにおけるSLS方式3Dプリンターの現行機種であるMfgPro230とMfgPro236の取り扱い予定について、具体的な発表は行っていない。

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