スマホアプリで簡単操作——AnkerMake、コスパの高いFFF方式3Dプリンター「M5C」
2023/09/11 06:30
Ankerの3DプリンターブランドAnkerMakeは、初心者向けに使いやすいFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「M5C」を発表した。シンプルで使いやすく、コスパの高い製品に仕上げている。
M5Cは、同ブランドのフラッグシップモデル「M5」の主要機能を継承しながら、よりシンプルにすることで価格を抑えている。フォームファクターの小型化により造形サイズは小さくなっているが、毎秒500mmの印刷速度でM5と同等の高精度な造形ができる。
スライサーソフト「AnkerMake Slicer」で処理した3Dモデルのデータは、USB Type-Cケーブル、もしくは無線で本体に送信する。M5に搭載のAIカメラとタッチスクリーンは未搭載で、操作はスマホアプリ「AnkerMake」か本体のボタンを使う。ボタンのクリック、ダブルクリック、長押しには、スタートやストップ、オートレベリングなどの任意の機能を割り当てることができる。
プリントヘッドとフィラメントパスの再設計により効率性を高め、コンパクト化と軽量化、冷却の改良に加え、フィラメント切れ検知をツールヘッドに内蔵した。オールメタルのホットエンドは最高300℃に対応し、多様な素材をサポートする。
M5と同じPEIビルドプレートのため造形モデルは簡単に取り外しでき、プリントキャリッジとモーションシステムの再設計により、安定性を保ちながら精度を向上し、初心者でもアクセスしやすいモデルになっている。
本体サイズは466×374×480mmで重さは11kg、最大造形サイズは220×220×250mm。フィラメントは径1.75mmのPLA、PETG/PET、ABS、TPU、PA、PLA-CF、PETG-CF、PA-CFに対応する。公式Webサイトでの販売価格は399ドル(約5万8000円)だ。