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ラズパイ駆動の電子ペーパー月カレンダー——月の画像と月に関する引用句を毎日表示

Raspberry Pi Zero Wと電子ペーパーディスプレイを使った月カレンダー「Moon-Pi」をRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

Moon-Piは、月に関連する引用句をその日の月相画像とともに電子ペーパーディスプレイに表示するガジェットだ。以前から、自分の妻にRaspberry Piを使って何か作ってあげたいと考えていたBilly Dent氏は、母の日のプレゼントとして、月が大好きな妻のために月カレンダーを表示するRaspberry Pi駆動のガジェットを作成することを思いついたという。

Moon-Piは、Raspberry Pi Zero W、Waveshare製5.65インチカラー電子ペーパーディスプレイに加え、Raspberry Pi Zero用pHAT「PiJuice Zero」とPiJuice Zero用1200mAHバッテリーを使用している。奥行きのある箱型フレーム内にRaspberry Pi Zero Wや電子ペーパーディスプレイなどを収納し、電子ペーパーに表示される画像や引用句は毎日1回変更される。

Moon-Pi

Raspberry Piの電源オン/オフを制御できるPiJuice Zeroにより、Raspberry Pi Zero Wは毎日午前1時30分に起動する。起動時にPythonスクリプトが実行され、SDカード内に保存してあるファイルから、当日の月相と、該当する月相画像のファイル名を取得する。

同時に、月に関連した引用句が別のファイルからランダムに選択され、月相画像と引用句を背景画像とともに電子ペーパーディスプレイに出力表示した後、Raspberry Pi Zero Wはシャットダウンする仕組みだ。自動起動からシャットダウンまでの時間は5分程度だという。

Moon-Pi

電子ペーパーは、表示内容が書き換えられるまで電力を消費することなく出力画像を保持するので、Moon-Piを電源に常時接続しておく必要はないが、USBケーブル経由でコンセントに接続しておくことも可能だ。

Moon-PiのPythonスクリプト、月相や引用句のサンプルデータなどはGitHubで公開されている。月相周期データや画像、引用句はあらかじめSDカードに保存しておくので、インターネット接続は不要であり、どのRaspberry Piでも使用できる可能性はあるが、Dent氏によると、Raspberry Pi Picoで画像を取得して表示させる方法が分からず、代わりにRaspberry Pi Zero Wを使用してみたところうまくいったので、Raspberry Pi Picoを使えるようにする方法は探さなかったという。

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