雷鳥3号は、稲作をはじめ農業において大きな問題となっているイノシシなどの害獣対策として、夜間に圃場に侵入した害獣を検知し、高圧で対象物に向けて放水を行うロボットだ。

日暮れ後の夜間帯において、圃場に侵入するイノシシなどの害獣をセンサーが自動的に検知し、圃場周辺の水路などからポンプでくみ上げた水を高圧にした上で対象物に放水する。対象物を自動的に検知し対象物に向けて放水するため、夜間の圃場の見回りや遠隔監視など、人手をかけた対策を行う必要がなくなる。

同社が今年稲作を行った圃場においても、収穫の数週間前にイノシシにより一部の稲穂が食べられてしまう事象が発生したため、害獣対策に効果が期待できる雷鳥3号を短期間で完成させた。雷鳥3号は、農作物の被害を防止するだけでなく、熊などの動物を追い払うことにも応用できる可能性があるとしている。