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「Link Lounge 2.0」を福岡市科学館で展示——木材の端材を活用し、3Dプリンターで製作したラウンジチェア

アダルは、次世代テクノロジーを利用したサステナブルなモノづくりプロジェクト「Link Lounge 2.0」の展示を2023年11月30日に福岡市科学館(福岡県)の連携スクエアで開始した。

Link Lounge 2.0は、広葉樹の廃材を活用し3Dプリンターで射出成型した次世代ラウンジチェアだ。大量のエネルギーが必要な家具製作方法を3Dプリンターで代用し、木材活用率100%を目指すプロジェクトの一環として開発された。

従来の大型成型合板シェル構造に代わり、製材所の現場で毎月15トン排出される木材の端材を粉塵化し、その木粉と樹脂を混ぜた粒状素材(ペレット)を使用してペレット溶解積層方式3Dプリンターでシェルを射出成形した。

これにより、従来の巨大な金型投資や大量の電力を伴う高周波プレスなどの大規模な設備は不要となる。また量産を前提としないため、木粉と3Dデータがあれば1台から製作が可能となる。

福岡市科学館の連携スクエアは、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマに、地元福岡の企業および大学/研究機関と連携する企業を紹介している展示スペース。Link Lounge 2.0の展示期間は2023年11月から2025年11月までで、入場料は無料だ。

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