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スーパーエンプラの造形に対応——最高ノズル温度560℃のFFF方式3Dプリンター「WISTHINK」

最高ノズル温度560℃のFFF方式3Dプリンター「WISTHINK」がKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。最大造形サイズが280×280×280mmのスタンダードモデルと、450×350×580mmの大型モデルを提供する。

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WISTHINKは、プリントヘッドのヒートブロックに純銅を、ノズルにタングステン鋼を採用することで、最高560℃までの加熱が可能。耐熱性の高い工業グレードのフィラメントを使い、秒速150mmの高速かつ±0.05mmの高精度な造形ができる。

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純銅製ヒートブロックは温度を均一に伝え、一定の温度を保つことができ、タングステン鋼製ノズルは炭素繊維を含む材料でも摩耗しにくい特性を持つ。内蔵冷却ファンシステムが、ヒートブロックに入る前のフィラメントが柔らかくなるのを防ぎ、詰まりエラーの発生を低減する。

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チャンバー内温度は0~120℃の範囲で制御でき、材料のスムーズな押し出しと造形モデルの形状維持に寄与する。ノズル、チャンバー内、ビルドプラットフォームの温度は、本体の外側に搭載する温度制御パネルから作業中でも変更可能。ビルドプラットフォームは負圧吸着の採用によりレベリングは不要で、ボトムプレートはガラス製のため造形モデルは簡単に取り外せる。

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本体構造は、CNCマシンのようなアルミニウム合金製の丈夫なフレームデザインとなっており、加工精度と安定性を高めている。フィラメントのストレージはチャンバーとつながっており、湿気による劣化を防ぐ。フィラメントはABS、PC、PA、PA-CF、PEEK、PEEK-CF、PI、TPIカーボンファイバーなどに対応可能。操作用LCDタッチスクリーンは、日本語を含む10カ国語に対応する。

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WISTHINKのスタンダードモデルは、今なら数量限定早割価格1万5588香港ドル(約29万1000円)で、大型モデルは同2万266香港ドル(約37万8000円)で入手できる。出荷は2024年4月を予定しており、日本への送料は150~170ドル(約2万2000~2万5000円)になる予定。2023年12月23日までクラウドファンディングを実施しており、12月12日時点で目標額の5万香港ドル(約93万3000円)を大きく上回る約35万香港ドル(約660万円)を集めている。

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