INARI P35はエアシリンダーを駆動源とする空圧式射出成形機だ。レバー操作によるステージの昇降で金型をセットでき、ボタン1つで射出成形が完了する。

卓上サイズながら、最大約2トンの加圧能力と320℃の加熱温度を実現しており、PPやABSなどの汎用プラスチックに加えて、ポリカーボネートを含むエンジニアプラスチックの成形も可能だ。

成形実績のある材料は汎用プラスチックのPS、PP、ABS、HDPE、LDPE、TPE、EVAと、エンジニアプラスチックのPBT、PA6、PA66、POM、PC。シリンダー内径がΦ20の場合が35cc、Φ15が20cc、Φ10が8cc。PBT、PA6、PA66、POMの成形時は、内径Φ10および15のシリンダー、PCの成形時は内径Φ10のシリンダーのみ対応する。動作空気圧力範囲は0.1～1.0MPa。取り付け可能な型のサイズは、厚さ10～80mm。

Kickstarterでのクラウドファンディングは2024年4月18日まで実施され、目標額100万円に対し、2024年3月22日時点で約117万円以上を集めている。このクラウドファンディングは国内発売に先駆けて実施される形となり、国内での発売は2024年4月末、価格は98万8000円（税込）を予定している。