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Raspberry Pi Zeroで動作するローバー型ロボットキット「4tronix M.A.R.S. Rover」

NASAの火星探査車(ローバー)「Curiosity」を模したローバー型6輪ロボットキット「4tronix M.A.R.S. Rover」(以下、M.A.R.S. Rover)を、Raspberry Pi公式ブログが紹介した。

Raspberry Pi公式雑誌「The MagPi」143号(2024年7月号)の特集記事の中でも紹介されているM.A.R.S. Roverは、本物のCuriosityに見た目が似ているだけでなく、NASAが開発したロッカーボギーサスペンションシステムを採用している点が特徴だ。

The MagPi Issue 143 featuring 4tronix M.A.R.S. Rover Robot

このサスペンションシステムにより、6つの車輪はそれぞれが半ば独立した状態で上下に可動でき、でこぼこした地面に全ての車輪が接地した状態でも、ローバー本体は水平な状態を保てる。固定車輪のバギーが苦手な、凹凸や傾斜が多く前進しづらい地形を踏破でき、大きな岩をよじ登ることも可能だ。

4tronix M.A.R.S. Rover

キットは、さまざまな形状のPCBパネル計30枚、マイクロギアモーター「N20」×6、サーボモーター「MG9S」×4、車輪×6に加え、超音波距離センサー付き可動マストなどを含む。M.A.R.S. Roverの本体寸法は200×185×170mm(マスト装着時)、メインボードとバッテリーを装着していない状態での重量は460gだ。

6つの車輪のうち前2輪と後ろ2輪はステアリングサーボモーターを搭載しており、急な旋回や方向転換にも対応している。Raspberry Pi Zero用のPythonライブラリーモジュールが利用可能で、オプションのキーパッドを本体の後方部に追加すると、手動でルートプログラミングもできる。

4tronix M.A.R.S. Rover

ロッカーアーム、リアボギー、サーボモーター、ホイール、マストなどの部品は10個の袋に分けて梱包されており、袋を1つずつ開けて組み立てていけるようになっている。M.A.R.S. Roverは使用するメインボードによって2種類あり、Raspberry Pi Zero用とmicro:bit用のモデルが用意されている。ただし、メインボードはキットに含まれていないため、別途入手する必要がある。使用するねじが数本違うもののメインボードを交換するだけでモデルの流用も可能だ。

記事執筆時点で、英4tronix公式ショップでの販売価格は126ポンド50ペンス(約2万6000円)。4tronix公式ブログでは、M.A.R.S. Roverの組み立て方法をステップごとに写真付きで解説している。

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