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Arduino財団、Zephyr OS搭載Arduinoコアのベータ版をリリース

Arduino財団は、リアルタイムOS(RTOS)「Zephyr OS」(以下、Zephyr)を搭載したArduinoコアのベータ版をリリースした。

Zephyrは、低消費電力でリソースに制約があるデバイス向けに設計されたオープンソースのRTOSだ。モジュール構造で拡張性があり、さまざまなハードウェアアーキテクチャーをサポートしている。

これまではArmの「Mbed OS」が一部のArduinoのコアを支えてきたが、2024年7月、Armは、2026年7月にMbed OSが正式に終了(EoL)すると発表した。同財団はこの発表を受けてMbed OSからZephyrへの移行を表明し、Zephyrを搭載した最初のベータ版を2024年末までにリリースする予定であることを告知していた。Zephyrの採用により、拡張性がより高くかつ機能が豊富なRTOSを導入することになるとしている。

ベータ版としてリリースされた新しいArduinoコアでは、スケッチのビルドと実行方法に大きな変更が加えられている。統合されたArduinoコアとZephyrは内部でシームレスに動作し、リアルタイムスケジューリングやマルチタスク、スレッド処理、プロセス間通信といったRTOS機能を利用可能だ。

ArduinoスケッチはELFファイルとしてコンパイルされ、プリコンパイル済みZephyrベースのファームウェアが動的にELFファイルを読み込む仕組みだ。

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