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Boomの超音速デモ機、マッハ0.82、高度約7630mを記録

超音速旅客機の製造を手がける航空機メーカーBoom Technology(以下、Boom)は2024年11月16日、超音速デモ機「XB-1」の8回目のテスト飛行が完了したと発表した。

XB-1は、Boomの超音速旅客機「Overture」の設計と開発の基礎となるものだ。デジタル最適化された航空力学、炭素繊維複合材料、先進的な超音速エンジン吸気口、離着陸時の視界を向上させる拡張現実ビジョンシステムなど、最先端の技術を活用している。

また、多くの最新戦闘機が、安定性を維持するために飛行経路を絶えず調整する自動システムを採用しているが、XB-1は空中での安全性をコンピューターによる補正に頼らないよう設計しているのが特徴だ。

同年3月22日の初飛行を皮切りに、約10回の亜音速テスト飛行が予定されており、年内に超音速飛行を行うことを目指している。8回目の今回は「安定性補正システムをオフにしてマッハ0.8で安全な運航ができると立証すること」と「高度の限界を約7620m以上に拡大すること」が主な目的だった。

今回、最高速度は同年11月5日に行われた7回目のテスト飛行と同じマッハ0.82、最大高度は約7630mを記録。また、安定性補正システムが故障した場合でも、パイロットが高速の機体を安全に制御できることを確認し、8回目のテストも成功裏に完了した。

今後XB-1は、より高速でより高い高度での飛行を続け、飛行限界を徐々に拡大しながらマッハ1という音速の壁の突破を目指す。

fabcross for エンジニアより転載)

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