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2%だった小惑星が地球に衝突する確率、0.001%に修正

ESA - European Space Agency

欧州宇宙機関(ESA)は、2024年12月にチリの望遠鏡で確認された小惑星が地球に衝突する可能性が1.2%であると、2025年1月29日に発表した。この確率は推定値であり、同年2月17日時点では衝突確率を2%と更新。そして2月25日には0.001%と引き下げ、「地球の近くを通り過ぎるだろう」としている。

この小惑星は「2024 YR4」と名付けられており、大きさは推定40~90m。衝突すると仮定した場合、その日付を2032年12月22日とESAは試算している。ただ、地球のどこかを特定するのは時期尚早としている。また、小惑星の衝突確率は発見初期に高く推定される傾向があり、観測を重ねるにつれてゼロに近づくことが多い点にも留意する必要があると指摘した。

2024 YR4と同じサイズの小惑星は平均して数千年に一度の頻度で地球に衝突しているが、衝突した場合はその地域に甚大な被害をもたらす可能性がある。そのため、天文学者たちは世界中の望遠鏡を使って、優先的にこの小惑星の大きさと軌道についての理解を深める追跡観測を行っている。

小惑星2024 YR4の軌道は細長い楕円形であり、現在はほぼ一直線に地球から遠ざかっている。今後数か月の間に、小惑星は地球から見えなくなり、2028年に再び観測可能になる見込みだ。それまで衝突の可能性を完全に排除することは難しく、この小惑星はESAの衝突リスクのリストに残り続けるだろう。

fabcross for エンジニアより転載)

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