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イベントレポート

地方イベントに行こう!長野県発の「上モノラボ」は上田と東京のMakerの人間交差点だった

2016年2月21日、長野県上田市のコワーキング施設HanaLab.CAMPで、ものづくりのお祭り「上モノラボ(ウエモノラボ)」(主催:一般社団法人ループサンパチ、後援:一般社団法人浅間リサーチエクステンションセンター、上田市商工会議所)が開催された。上田と東京のMakerたちの交流をコンセプトとして企画された本イベントには、約30の出展者が参加。作品展示をはじめ、ワークショップ、プレゼンテーションなどが行われ、数百名の来場者が訪れた。Makerムーブメントが日本でも盛り上がりを見せ始めた2013年以降、日本各地でMakerたちの交流イベントが開催されているが、これまで大都市中心だったこれらの動きが、小規模地方都市にまで広がりつつある。

会場となったHanaLab.CAMP。元スーパーマーケットをリノベーションした建物。 会場となったHanaLab.CAMP。元スーパーマーケットをリノベーションした建物。

東京と長野から集まった魅力的な展示の数々

今回のイベント会場となったHanaLab.CAMPは、もともとスーパーマーケットだった建物をリノベーションした約1000m2の広々とした空間と、高い天井が印象的なコワーキングスペースだ。このような個人のものづくりをテーマとしたイベントは、上田市では初開催とのこと。上田市や長野県だけではなく、東京から来た出展者が多く見られるのも印象的だ。展示ブースには、テントのようなひさしがついていて、会場の「CAMP」という名前にふさわしい、アウトドアな雰囲気。家族連れや友達同士で会場を訪れた来場者が、机の上に展示された作品について出展者からの説明に耳を傾けている。当日の上田市は東京と比べると冷え込みが厳しいように感じられたが、会場の各所で業務用石油ヒーターがごうごうと音を立てて焚かれていて、他の地方イベントとは違う雰囲気を醸し出していた。

ではここで、気になった展示をいくつかピックアップしていこう。 

ワカサギ釣りロボット(かたばみ製作所)

かたばみ製作所のワカサギ釣りロボット。まるで人間が竿をいじっているかのように自然な動き。(※右側の写真提供:橋本克博さん) かたばみ製作所のワカサギ釣りロボット。まるで人間が竿をいじっているかのように自然な動き。(※右側の写真提供:橋本克博さん)

かたばみ製作所の橋本克博さんは2015年3月にワカサギ釣りにはまり、2015年4月中旬から8月末までの週末を使ってワカサギ釣りロボットを開発した。特筆すべきはその精度の高さだ。このシーズン(2015年9月から2016年2月まで)だけで、既に480匹のワカサギを釣り上げているという。本ロボットはArduino互換機をベースに、仕掛けの投下、誘い、アタリ判定、合わせ、かかったかの判定、巻き上げの一連の動作を自動で行う。

普段は電子機器メーカーの技術者として働く橋本さん。趣味で電子回路工作や天体写真撮影などを行っている。「自分が学生の頃はArduinoのような便利なものはなかったが、知人に教えてもらって存在を知り、使ってみたところ想像より簡単にロボットを作ることができて便利だった」と語る。ワカサギ釣りロボットは釣果を競う全国大会なども開催されているが、橋本さんはまだそういったコミュニティに参加したことがないとのこと。今後機会があれば、ワカサギ釣りロボ仲間と出会ってみたいと意欲を見せる。 

かたばみ製作所の橋本克博さん。 かたばみ製作所の橋本克博さん。

軍手ィ(ハナサカ軍手ィプロジェクト)

さまざまな種類の軍手ィ。上田地区では通学時に軍手を着用するとのこと。 さまざまな種類の軍手ィ。上田地区では通学時に軍手を着用するとのこと。

ハナサカ軍手ィプロジェクトは、信州大学繊維学部の学生たちによるプロジェクト。上田市では、小中高校生が通学時に軍手を着用するが、その軍手にファッション性を持たせようと2007年にスタートした。今治から仕入れたカラー軍手に、ミマキエンジニアリングのプリンタでデザインをプリントし、上田市の商店街や百貨店、コンビニエンスストアで1双500円で販売している。現在プロジェクトは26名の学生で運営されており、年間1万4000双の軍手を販売。特徴的なのが、1双軍手が売れると、その利益で地域の小学生にちび軍手ィを1双寄贈するという仕組みだ。2016年は長野県内の小学1年生全員、約1万8000人にちび軍手ィを寄贈することを目標としている。2014年、2015年には、イタリアミラノで行われたITMA世界見本市・展示会への出展も果たしている。

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