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グラデ出力がきれい! 色表現豊かな3Dプリンター「ダヴィンチJr. 2.0 Mix」

さて、グラデーションモードを見ていこう。このモードではソフトウェアに読み込んだ3Dデータの上下方向に対して2色のグラデーションを設定することができる。グラデーションでなく、高さを指定して色を切り替えることも可能である。

グラデーションモードの設定画面。グラデーションの上下に原色を少しいれると、よりきれいなグラデーションになった。 グラデーションモードの設定画面。グラデーションの上下に原色を少しいれると、よりきれいなグラデーションになった。

グラデーションモードでは、3Dモデルひとつひとつではなく造形エリア全体に一律にグラデーションが設定される。ソフトウェア画面右のグラデーションの設定エリアで設定後、プレビューボタンを押すと3Dモデルのプレビュー画像にグラデーションが反映される。今回はペン立てのデータで出力してみた。

グラデーションモードを使って出力したペン立て。 グラデーションモードを使って出力したペン立て。

出力したペン立てでは、下半分にグラデーション、上半分は色の切り替えを設定した。出力結果を見てみると、グラデーションに関しても、色の切り替えに関しても、プレビューのイメージ通りにきれいに出力できた。
今回はインフィルを0%に設定しているため内部の構造が無く、LEDなど光にかざすととてもきれいなランプシェードになった。

このダヴィンチJr. 2.0 MixはダヴィンチJr. 1.0シリーズの後続機である。
Wi-Fi経由での出力機能は標準で備えており、使い勝手という意味では従来のダヴィンチシリーズ同様、初めて3Dプリンターを使う人でも簡単に扱えるようデザインされている。
混色モードでの色の混ざりや位置合わせの難しさという問題はあるが、今後のソフトウェアのアップデートで改善されるとすると、従来のデュアルヘッドの3Dプリンターより造型物の表現の幅は格段に広がる印象を受けた。
これらの機能は用途こそ限られるものの、単色での普通の3Dプリンターとしての使い方も可能なので、3Dプリントの表現の可能性を試したい人には使って楽しい3Dプリンターといえるだろう。

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