自分で作って学ぼうシリーズ
3Dプリンタは作れる! 自作3Dプリンタを組み立てよう
最後に重要な作業「軸合わせ」
ようやく出来上がったが、いきなり使えるわけではない。
Z軸の射出部分とY軸の台の間隔を調整する「軸合わせ」という作業が待っている。
この調整を間違うと樹脂が底面にきれいに張り付かずにあらぬ方向に出てしまったり、ノズル詰まりを起こしたりするので慎重に調整する。
Z軸合わせをしないで射出した場合の例。射出部分と台の距離がありすぎてまっすぐに射出しない。
こちらはドライバソフト。数値入力して位置を調整する。
Z軸合わせが終わったのは組み立て開始から5時間後。ワークショップでは6時間のプログラムで進めるが、今回は加藤さんと千村さんに付きっきりでサポートしていただいたこともあり、通常よりも早く完成した。
サンプルデータ出力
さっそく、テストプリントをしてみる。
今回は猫とシンプルな筒を出力してみた。
いかがだっただろうか。
構造と機能を理解することで3Dプリンタを使いこなせるようになり、故障時も速やかに対応できる。加藤さんによれば、RepRapユーザーは組み立て後もほぼ全員がアクティブユーザーで単純に使うだけでなく自分なりのカスタマイズを施していくなど、さらに理想のモデルを追求する人も少なくないとか。
あなたもまずは3Dプリンタを組み立ててみるところから始めてはどうだろうか。
取材協力
Genkeiでは1日で3Dプリンタを組み立てるワークショップを東京で定期的に開催している。 大阪、京都、福岡など地方都市でも実施している日もあるので、サイトで定期的にスケジュールをチェックしてみよう。
また、今回紹介したatom以外にも様々な3Dプリンタを展開しているので、あわせてチェックしてみよう。