Fabミニ四駆カップ 2015 Spring参加レポート
3DプリントにArduino、何でもアリなFabミニ四駆カップに参加してきた
大会当日——ガチすぎるミニ四駆大集合
大会当日、会場は品川にあるコクヨの実験オフィス「エコライブオフィス品川」。おしゃれなスペースの中央にドーンと巨大なコースが用意されていた。
このイベントを共催している、タミヤ模型公認のミニ四駆ステーションでもあるカフェバー「Shuminova」さんが、この日のために設計した特別コースだけあって、見たこともないような勾配の坂があったりして、そう簡単には完走できない雰囲気がすでに漂っていた。
まさかの全台リタイア
予感は的中する。最初に行われた子ども向けのビギナーコースの時点でコースアウト続出。結局完走したマシンは1台も無く、まさかの全台リタイア。ということで急遽ルール変更があり、最後まで走っていたマシンを暫定的勝者とし、他のグループで完走したマシンが無ければ次に進めるという形になった。
Shuminovaさん、本気出し過ぎです。
次々とコースアウトしていくマシンを見るにつれ、1度も完走することなく1回戦敗退の可能性も高い気がしてきた。もう、こうなったら寿司の回転力に期待するしかない。
ここで登場したマシンの紹介
手を3Dプリントした「the hand」。走行時は指がカタカタ動くなど、今大会中最もホラーな1台。なおレースではコースアウトした結果、指が大破してしまうハプニングが起き、恐ろしさに拍車をかけていた。
自動車業界からの参戦も。HONDAチームは昨年マジfabコースで優勝した大本命チーム。昨年優勝したマシンを更にパワーアップさせたスタイリッシュなマシン(上)と、先日発表されたばかりの2人乗りスポーツカー「S660」のミニ四駆モデル(下)でエントリー。
同じくこちらも自動車業界から日産自動車の方もエントリー。透明な樹脂を使って3Dプリントし、娘さんに磨いてもらったという親子愛マシン。タイヤまで透明!
こちらも優勝候補の一つ、今回の共催メンバーでもあり審査も務めたデザイナー根津孝太さんのマシン。
ボディはStratasysの産業用3Dプリンタを駆使して作られた。
3Dペン「doodler」で制作したマシン。分かる人には分かる労作です。
こちらはテオ・ヤンセンの「ストランドビースト」の機構を使ったマシン。ここまで来るとミニ四駆の概念とは何かわからなくなってくる。残念ながら本番では脚がコーナーを曲がり切れずにリタイアしていた。
こちらは2輪で走るマシン。ミニ四駆じゃなくてミニ二駆!
今大会で一番ピーキーすぎるマシン。ボディは全て3Dプリンタで出力、車体にマイコンを搭載し、カーブ時に前後左右5カ所にあるセンサを通じて両サイドのモーター回転数を制御するという力作。
外箱のイラストもかわいい、ペンギンとサメをモチーフにしたマシン。ペンギンは倒れている状態ではギアで減速してゆっくり動く仕様になっているが、立ち上がると通常のスピードで一気に走るという凝った仕様。
どれも力作ぞろいで我々だけマジになる方向を間違った気がするがもう遅い。ライバルがコースアウトしている中、着実に走ってさえくれれば優勝できる! という後ろ向きな気合を入れて、いよいよレース開始だ。