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自作ゲームのススメ by TMCN

ゲームは買うな!作っちゃえ!安いセンサでガッツリ遊べる自作ゲームのススメ

この短距離走レースの場合、スタートの合図と同時にプレイヤーがその場でダッシュを開始。足に装着したデバイスの加速度センサとマイコンが走った速度を検出し、無線モジュールのXBeeでPCに送信。PC内では、受け取った情報を専用に開発したプログラムで処理し、ゲームアプリに落とし込む。ゲームアプリはUnityで作成している。

PCのディスプレイには、プレイヤーが設定したアニメーションのキャラクターがコース上を走る姿が映し出され、ゴールするとプレイヤー間の順位とタイムが表示される。ダッシュ時間は約10~15秒、体感的には80mくらい走った感覚になる。この画面ではプレイヤーは3人だが、走る距離やプレイヤーの人数はゲームアプリの設定でいくらでもバリエーションをもたせることができる。

このコントローラでは加速度センサを採用しているが、別のセンサを使えばちがう展開も可能だ。ポイントは、プレイヤー側がセンシングしたデータを発信するということ。

Unityで作成したゲーム画面。プレイヤーそれぞれのキャラクターがスタートラインに並ぶ。 Unityで作成したゲーム画面。プレイヤーそれぞれのキャラクターがスタートラインに並ぶ。

開発したデザイニウムは、都内と福島県会津若松市を拠点に、マイクロソフトのKinectなどセンサデバイスを用いたモノづくりやアプリ開発を進める会社。本業の他に、本社を構える会津若松の地域おこし事業などにも尽力している。今回の「なんでも自作センサーデバイス」も、そんな会津プロジェクトから生まれたそうだ。その開発の経緯を作成者のひとりであるデザイニウムの秦 優さんに伺ってみた。

デザイニウムのプランナー 秦優さん。 デザイニウムのプランナー 秦優さん。

既存センサの縛りをとっぱらうことで、自由度を上げる

「モノづくりやアプリ開発を進める中で、(Kinectなど)既存のセンサデバイスだと対応しきれないシチュエーションや仕様が生まれることがあったんです。だったら自分たちで作るか、仕様を変えるしかないねと思い始めました。そんなときに、会津若松の鶴ヶ城でプロジェクションマッピングによる紙芝居のイベントを行うことが決まったんです。プロジェクターでお城に映像を映し出し、登場する大勢の子どもたちの動きを捕えながらアニメーションのシーンを切り替えていく。でも、屋外でしかも夕方に大人数の動きを追うとなると、Kinectでは難しい。じゃあセンサデバイスを作って、子ども一人ひとりに付けちゃおうよ、ってことで実際に作ったところ、うまくいったというわけです。それと、ちょうどそのタイミングで今回の『子ども×センサー」の話が出たので、これをゲームに落とし込もうということになりました」

プレイヤーの動きをセンサーで拾ってもらうのではなく、センシングしたデータをプレイヤー側から送ることで、場所や範囲、距離、気象条件などなど、既存のセンサがもつ縛りをクリアすることができる。通信にXBeeを採用したのは、周波数の関係で混線しにくいことと、長距離に対応できることなどから。これらの工夫によって、コンテンツの可能性が大きく広がる。この短距離走レースのゲームも、デバイスを装着すれば、プレイヤーの人数は基本的に無制限となる。 

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