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Maker系タレント梨衣名がガチで作ってみた

テレビでみかける美女はガチのMakerだった—梨衣名と3Dペンでアクセサリーを作ってみよう

ガチな工具がずらりと並ぶ壁をバックに、デコラティブなティアラを付けて微笑む美女……どんな目線で見ればいいのか悩んでしまいそうなシチュエーションだが、まずは一つずつ紹介していこう。
美女の名は梨衣名さん。女性ファッション誌「CanCam」の元専属モデルで、CMやファッションショーでも活躍する人気モデルである。うん、この佇まいは確かにそんな感じと納得。だがその一方でギーク女子、プログラミング女子という顔も持つ。それもただの工作好きというレベルではなく、プログラム言語C++やMATLABを用いて自らプログラムを書いたり、ドリルやハンダごてを使いこなしたりとかなり本格的。実は彼女、茨城大学工学部知能システム工学科卒業という筋金入りのリケジョなのである。動画を検索してみると、コマの挙動を解析し、実際に3Dプリンタで作成して逆回転させてみました~、なんてことをキュートな笑顔で披露しているものも出てきたりする。
そんな頼もしいキャラを放っておくわけにはいかないと、Fabcrossが早々にオファーし、梨衣名さんのさまざまなハックプロジェクトが始動。まずは手始めに、空中に絵が描けるという3Dペンを使って遊んでもらおうということになった。そして出来上がったのが、頭にのせたマーガレットのモチーフがいくつも重なる華やかな花冠。作者自ら身に付けた姿を撮影したのが、上の1枚というわけだ。(撮影:加藤甫)

空中に絵を描くことができるという新しいペン「3Doodler 2.0」

今回使用した3Dペンは、米国WobbleWorks社が開発した「3Doodler」の最新バージョン。

  • 本体のボタンを押すと内部のギアが作動/回転し、プラスチック樹脂を引き込む
  • ペン先の根元にあるヒーターの熱が、プラスチック樹脂を溶かし出す
  • 溶け出たプラスチック樹脂は細い線となって外に出た後、急速に固まる

というしくみ。

さまざまな立体アイテムを簡単に作ることができる、ということで脚光を浴びつつある3Dペン。確かに使いこなせればおもしろそう。発想は無限大ともいえる……ものの、振り幅広すぎて、自由に作っていいよと言われてもいざとなると考えてしまうところだ。

だが、さすがはギーク女子の梨衣名さん。「考えるよりやってしまおう!」と、まずは使ってみた。いきなりプニュっと出してみたら線ではなく白い固まりができた。

「あ、ご飯だ」

白い固まりをご飯に見立て、出来上がったのがミニチュアお寿司。その後、色の違う樹脂を入れ替えたらグラデーションの物体が出てきた。

「あ、海老だ」

……というように、偶然の産物を次々と産み出しながら操作に慣れ、数時間後には平面に細い線や太い線、固まりなど自在に作れるようになった。

偶然出来た白いご飯を寿司のシャリに見立て、ミニチュアお寿司を製作。手前中央にある海老もまた、偶然に出来たグラデーションによって産まれた。

立体物を製作しようと、スノードームキットに入れるひな人形に挑戦。

綿密なデザインで臨むも、立体となると顔の造詣が難しい。樹脂を出さずにペン先の熱で顔の表面をなめらかにするテクを見つけたものの、目や口のバランスに悩む。さらに、後の屏風も1枚の立体物で作ろうと試みるが、重心がうまくとれず、パーツを1枚ずつ作りそれを組み合わせる方法に切り替える。胴体はシンプルながらうまくできた。

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