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Julie WataiとTMCNが、あのいたずらアイテムを本気で作ってみた

昭和のガジェット「ブーブークッション」をHack!!!

FabCafeでブーブークッションを体験してみる

Maker faireから数日後、開発チームが反省会を兼ねて自分たちも座ってみようということで、FabCafeに再集結。「大きなモニターに映し出してみたい」という松山さんの願望もかなえられるし、早速座ってみました。

おしゃれな店内でさらし者になって、はにかむ泉田さん。 おしゃれな店内でさらし者になって、はにかむ泉田さん。
満足そうなJulieさん。 満足そうなJulieさん。

そもそも自分たちで作ったものなので基本的には動作確認で終わり、なによりオシャレ空間でブーブークッションは単に恥ずかしいだけという結論になり、一通り座ったところで満足。話題は制作中のあれこれに。

──なぜブーブークッションを作ろうと思ったのか。

Julie「ハイテクブーブークッションっていう語感がおもしろいってところから始まったんですよね。そこからみんなでブレストしていって『人が驚いた顔って面白い』という話になって、今回の仕様になりました」

──工夫した点や苦労したところは?

泉田「まずはデバイスを作ることから始めて、重心をとったり、荷重がどれくらいかかっているかなどの情報を取ったりしていろいろ考えました。アクリル板は立体的に組み合わせるためにレーザーカッターで切って仕上げました。クッション材にはウレタンのチップフォームを使っています。いくつか硬さの異なるスポンジ材を試して最も座り感が良かったのを選びました。結果的に耐久性もかなり高くなって、これまで100人以上座っているのですが壊れてません」

デバイスはクッションの中に入っているため人目には触れないが、たしかにとても頑丈そうなつくりであり、透明アクリル板とウレタンの素材感がこれだけでオブジェにもなりそうな雰囲気を醸す。

Julie「ビジュアルにグリッジ感を出すというのを松山さんと共有していたので、クッションの柄もそれを意識してノイズっぽい感じを入れて作りました。あと、私の顔がバンとあることで座る際に意識がそこにいって、その先に起こることへの予想が削がれるかなと」

たしかに人の顔が座面にあるとためらってしまいそう。男子だったら踏み絵ならぬ踏みJulie的な。

「キミはJulieちゃんに下心があるのか?」
「なななないですよぉ」
「だったらそこに座ってみろ」
「よろこんで♡」
「BOOOOO!!!!」

みたいなサイテーな遊び方もできそう。

前本「生まれて初めて綿詰めをしたんですけれど、綿って袋に入ってるときは小さいのに開けるとバーーって広がるんですよ!! びっくりですよ。詰めていくのも新鮮な感覚で……手芸って奥が深いなと感動しました」

エンジニアとしての仕事だけでは知り得ない世界に足を踏み込み、新しい感動に出会う、これもものづくりの醍醐味なのかもしれない。

──今回のプロジェクトの感想は?

松山「いろいろな分野の人が集まってチームを作って、それぞれの持ち味を出してやるっていうのがよかったですね。楽しかったです」

泉田「やっぱね、アホなことを全力でやるって楽しいですよね。メンバーはそれぞれ一人で仕事している人が多いので、チームでやるっていうのも新鮮でしたね」

Julieさんはカバーのデザインと制作を担当。 Julieさんはカバーのデザインと制作を担当。

前本「営利目的じゃなくて、“好き”っていうのが根底にあってそれが原動力になっているから頑張れるんです。オナラ音にもこだわり、より理想に近い音を求めて50種類以上の【生音】の中から、典型的なオナラでありつつ、生々しくなり過ぎず、あとくされのない音を選ぼうと」

Julie「聞いてるの辛かった……(笑)」

チーム全員が楽しかったと語る今回のプロジェクト、どうやら次もありそうなので、次はどんなくだら……面白いものが登場するか楽しみにお待ちください。

取材協力:FabCafe Tokyo
製作協力:TMCN
FabCafeでの撮影:加藤甫
Maker Faire Tokyoでの撮影:前本知志

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