Dr.片山の100均ロボット研究室
Dr.片山の100均ロボット研究室 いつでも笑顔の飛び出す写真立て
こんにちは。片山均(かたやま ひとし)です。愛媛県八幡浜市にある三瀬医院の院長を務めながら、100均ロボットの研究室で日夜研究をしております。
前回の記事の私のプロフィール写真に、何やら変わったものが映っていたと思います。実はこれも私の作ったロボット「笑顔の写真立て」です。今回は、こちらをご紹介したいと思います。
みんなが笑顔になれる写真立て
この「笑顔の写真立て」は、その名の通り、誰の顔写真であれ、一瞬で笑顔に変える写真立てです。でも、ただの写真立てではありませんよ。普通の顔と笑顔が交互に表示されます。見た人が、思わずニッコリしてしまう、みんなが笑顔になれる写真立てなんです。
材料は以下の通りです。
- 100均の毛玉取り(羽根は取り外します)
- 竹のお箸
- ストロー
- 厚紙
- コピー用紙
- タイルマット
- 輪ゴム
「笑顔の写真立て」製作工程
材料が揃ったらさっそく製作にとりかかります。まずは設計図です。
実は私、ロボットを作り始めた頃は設計図を描いていませんでした。しかし、それではいけないと思い立ち、最近は設計図を描くようになりました。しかし、作っている途中で必ずと言っていいほど設計図に間違いが見つかります…。なぜなんでしょう?
まずはプーリーを作成します。コンパスカッターでタイルマットを切り出します。サイズは大と小の2種類となります。
同じように厚紙も切り出します。これを組み合わせます。
大小プーリーの完成です。
お次は、竹のお箸と軸受け用のストローを適当な長さに切り、グルーガンで接着していきます。
おはしをグルーガンで接着していきます。写真左から、毛玉取り器が載るやぐらの上・中・下段になります。
離心円型間欠回転機構部分を組み立てながら、やぐらの各段を5本のお箸でつないで本体を組み上げていきます。
離心円型間欠回転機構とは、原動側と受動側の回転軸のずれを利用して回転と停止を繰り返す機構です。
毛玉取り器に輪ゴムを掛けて動作チェック。上から見ると離心円型間欠回転機構部分の仕組みがわかるかと思います。
2つの回転機構のうち、上の機構は扉の開閉を、下の機構は顔写真の傾斜を変更するためのものです。扉の開閉が2回行われる間に、顔写真を傾けて戻す動作を1回行うように、下側の機構に2個の間欠機構を使っています。このロボットの一番のポイントですね。
最後に扉を付けました。この後、顔写真を貼り付けるための台を取り付け、横長に印刷して折り目を付けた写真を貼り付けて完成です。
使用する写真は、顔が正面を向いているのがベストです。目に折り目が来るように折りましょう。
また、扉の開閉と顔写真の傾きを変えるタイミングを合わせるのが難しいので、何度か試して調整しました。
見る角度で困り顔にもなります
この写真立て、どんなに真顔の顔写真でも瞬時に笑顔になります。見ているこちらも思わずニッコリしてしまいます。やや上から見下ろすと、笑顔ではなくて困り顔になります。お好みで見る角度を変えてみてください。
本体をやや大きめに作って、1000円札、5000円札、1万円札の顔を縦に並べて、3人まとめて笑顔にするとなんだか金運が上がりそうな気がしますね。
ご自身の顔写真はもちろん、ご家族や友人の写真、ペットの写真などを使うとさらにおもしろいかもしれませんね。
では、第2回はこの辺で。次回をお楽しみに!
企画・制作:片山均
取材・文:三浦一紀