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Dr.片山の100均ロボット研究室

Dr.片山の100均ロボット研究室 観賞用に最適な飾って楽しむ動くカニのオブジェ

こんにちは。片山均(かたやま ひとし)です。愛媛県八幡浜市にある三瀬医院の院長を務めながら、100均ロボットの研究室で日々低予算でロボット製作をしています。

私は100円ショップの毛玉取り器を使って多脚歩行ロボットをよく作ります。作っているとき、そして完成後に歩かせているときはとても楽しいのですが、ひとつ弱点が。それは、「動かしたあとに取りに行くのがたいへん」ということ。部屋のあっちこっちに動くロボットですからね。

そこで、飾って楽しむ多脚ロボットを作ってみました。その名も「動くカニのオブジェ」です。小生自作のヒーリング音楽(某料理店のCMソングにインスパイアされて作った曲)を聴きながらこのカニを鑑賞すると、心が穏やかになります。

動くカニのオブジェ製作過程

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材料は以下の通りです。

  • 100均の毛玉取り器(羽根は取り外します)
  • 竹のお箸
  • ストロー
  • 厚紙
  • タイルマット
  • 輪ゴム
  • 木製スティック

では製作過程をご紹介します。

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まずは竹のお箸、ストローをグルーガンで接着して毛玉取り器を載せるやぐらを作ります。

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プーリー2個と輪ゴム2本をやぐらに取り付けます。

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プーリーの軸にお箸を接着してクランクを作ります。

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木製スティックにパンチで穴をあけて連接棒を作ります。もちろんこのパンチも100円ショップのものです。

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竹のお箸でカニ脚の台座を作ります。

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先ほどの台座をやぐらに取り付けます。

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先ほど作った連接棒を取り付けます。これで台座を動かします。

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カニの眼の部分と、その眼を動かすための連接棒を取り付けます。

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脚の台座と眼の動きを確認します。

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赤いストローで作ったカニの甲羅を取り付けます。

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同じく赤いストローで作った脚を取り付けて、眼の部分をマジックで黒く塗ります。

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腕とハサミを取り付けたら完成です。

機構よりも甲羅の再現のほうがたいへん!

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今回は機構的にはシンプルになっていますが、ポイントは腕の上下運動と脚の前後運動を、木製スティックで作ったリンク機構で同時に行っているところです。眼と腕は別々の動きになっているほか、少しだけハサミも動いています。

もうひとつのポイントは美しい甲羅の造形です。赤いストローでカニの甲羅をうまく再現できたと思います(自画自賛)。

今回は機構部分さえ作れば外観は簡単にできるだろうと思っていたのですが、実は甲羅のほうが時間がかかってしまいました。美的センスが問われる作業です。

ちなみに、動画内で流れているヒーリング音楽は、ビジュアルプラグラミング言語のScratchで作りました。こちらから聴くことができますので、よろしかったらどうぞ。

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お気づきかと思いますが、今回の作品は某料理店の店先にある巨大オブジェをモチーフにしております。木製スティックは竹のお箸よりも高価で、100円ショップにはない場合もありますが、機構に厚みを出したくないときや、クランクの軸が回転軸と平行ではないときに重宝するので、用意しておくと役立ちます。

作るときは忠実にカニを再現したいと思っていたのですが、よく考えるとカニが赤いのは茹でたあとですし、脚の動きもカニが歩いているときとはまったく違います。今度は生きているカニのロボットを作ってみるのもいいかもしれません(動かしたあとに取りに行くのがたいへんですが…)。

第4回の研究発表は以上です。次回もお楽しみに!


企画・制作:片山均
取材・文:三浦一紀

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