新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Dr.片山の100均ロボット研究室

Dr.片山の100均ロボット研究室 愛媛の鯛は日本一! だから真鯛ロボットを作って泳がせてみた

こんにちは。片山均(かたやま ひとし)です。愛媛県八幡浜市にある三瀬医院で院長を務めながら、100均ロボットの研究室で日々低予算ロボット製作をしています。

私が住んでいる愛媛県は、日本一の真鯛の産地。ということもあり、愛媛は鯛めしが名物料理です。愛媛の鯛めしは、鯛を炊き込んだ「鯛めし」と、たれに絡ませた鯛の刺し身をご飯の上に載せる「宇和島鯛めし」の2種類あるのですが、私のオススメは宇和島鯛めしです。愛媛にお越しの際にはぜひご賞味ください。

photo
photo

さて、鯛めしの話はこれくらいにして。今回は、愛媛の鯛にちなんで真鯛ロボットを作って泳がせてみました。

photo

真鯛ロボットの製作過程

材料は以下の通りです。

  • 毛玉取り器(羽根は取り外す)
  • 竹のお箸
  • ストロー
  • 厚紙(牛乳パック)
  • タイルマット
  • 輪ゴム
  • ビニール袋
  • ロリポップスティック
  • 針金
  • 使用済み乾電池
photo

今回の設計図は上記のようになっております。

photo

まずは竹のお箸とストローをグルーガンで接着し、毛玉取り器を載せるやぐらを作ります。

photo

厚紙とタイルマットでプーリーを作っていきます。

photo

先ほど作ったプーリーをやぐらに取り付けます。

photo

お箸とストローでスライダークランクを作ります。

photo

お箸を通した赤いストローでヒレの部分を作ります。やっぱり真鯛ですから、赤ですよね。

photo

ビニール袋、輪ゴム、ロリポップスティックで毛玉取り器を徹底的に防水加工します。最も浸水しやすい電池カバーを輪ゴムとビニール袋で覆い、モーターの軸付近をグルーガンとロリポップスティックで防水しました。

photo

毛玉取り器をやぐらに載せて完成です。

防水加工が重要。まだまだ改良の余地はあり

photo
photo

完成した真鯛ロボットをお風呂に浮かべて動作させてみました。愛媛の真鯛ロボットが悠然と泳ぎます。

今回のポイントは、揺動スライダークランク機構を使って、尾びれを左右に動かして進むところです。

また、防水加工も重要。稼働させたところ15分程度なら壊れることもなく、一見すると浸水している様子はありませんでした。

photo

実は、最初はロボットごとフリーザーバッグに入れて適度に脱気すればいい感じに浮くんじゃないかと予想していたのですが、結果は悲惨なことに…。

photo

水面に横たわる真鯛ロボットを見たときは途方に暮れましたが、なんとか泳がせることに成功しました。とはいえ、まだまだ課題は山積み。動画をご覧いただければわかる通り、真鯛ロボットのおなか辺りから使用済み乾電池の固まりをぶら下げてバランスを取るようにしています。これが解決すれば、真鯛ロボットを大海原に放って、ほかの魚の反応を確認したいものです。

第6回の研究発表は以上です。次回もお楽しみに!


企画・制作:片山均
取材・文:三浦一紀

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る