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かんたん3Dモデリング~Fusion 360はじめの一歩

【第10回】CADの世界を飛び越える、Tスプラインモデリングの秘密

「誰かの3Dデータじゃなく、自分で3Dデータからものづくりしたい! でも3D CADは難しいというし……」と、ためらっていた方にぴったりの3D CAD入門。Autodeskの無料で使える高機能3D CAD「Fusion 360」を操り、3Dモデリングの“はじめの一歩”を踏み出そう。

執筆は、まったくの3Dモデリング初心者にFusion 360を使った3Dデータ作りセミナーを各地で開催し、「Fusion 360 操作ガイド ベーシック編」と「Fusion 360 操作ガイド アドバンス編」「Fuision 360 操作ガイド スーパーアドバンス編」の著者でもある、3Dワークス 最高技術責任者の三谷大暁さんだ。

こんにちは、三谷です。

第10回は、これまでと違い、有機的な形状を作る機能、「Tスプライン」をご紹介します。

今まで9回にわたってお伝えしてきたモデリングの極意ですが、これらは一般的な3DCADで、工業製品を作る際に一般的な作業フローです。一方、今回ご紹介するTスプラインという機能は3D CGソフトに近い機能でして、3D CADでは搭載されていることはほぼありません。

Tスプラインのモードに入るためには、[フォームを編集]という機能を使用します。このボタンを押すと、アイコンがすべて紫色になります。

今回の題材はコチラ。石鹸ホルダーです。押し出しなどでは作るのが難しそうな流線型が特徴です。

まずは作業フローを動画でご覧ください。

いかがだったでしょうか。今までとは少し感覚が違うモデリング方法だったと思います。幾つかのテクニックを使ってモデリングをしていますので、動画に出てきた順に解説していきます。

はじめに[作成] - [直方体]で基本的な形状を作成します。

直方体にしては丸みがあります。実はTスプラインというモードは、有機的な形を作るために、角ばった形状に「滑らか処理」がかかっている状態です。表示モードを変更することで、元のボックスを表示できます。これは、以下のショートカットでも切り替えられます。

Windows:Altキーと数字1、2、3
Mac:Optionと1、2、3

ボックス表示 ボックス表示
スムーズ表示 スムーズ表示

[修正] - [フォームを編集]という機能が、編集する機能です。他にもたくさんあるのですが、一番ベースとなる基本的な機能です。粘土をこねるようにして形を作るのですが、移動だけでなく、回転やスケール(拡大/縮小)もできます。

真ん中部分は、Altキー(MacはOptionキー)を押しながら矢印をドラッグするテクニックを使っています。Altキーを押しながら移動や回転やスケールをかけると、新たな面が作られます。取っ手の部分のように、にょきっと生やした形を作れます。

[フォームを終了]機能を使うと、通常のモデリング作業スペースに戻りますので、押し出しやフィレットで完成できます。

矢印を動かすだけでさまざまな形を作れるのですが、とても大事な注意点が1つあります。それは、「自己交差」という状態です。

このように、形状の一部が、自身の内側にめり込んだ状態を「自己交差」といいます。このような形は、現実の物質世界に存在しないため、エラーとなり3Dプリントなどもできなくなってしまいます。自己交差しないように気をつけながらモデリングしてください。

いかがでしたか? 小学生でもできる簡単操作で複雑な3Dモデルが作れます。いろいろなデザインにチャレンジしてみてください。

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