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かんたん3Dモデリング~Fusion 360はじめの一歩

【第8回】これ、本物じゃないの!? レンダリングをマスターしよう!

「誰かの3Dデータじゃなく、自分で3Dデータからものづくりしたい! でも3D CADは難しいというし……」と、ためらっていた方にぴったりの3D CAD入門。Autodeskの無料で使える高機能3D CAD「Fusion 360」を操り、3Dモデリングの“はじめの一歩”を踏み出そう。

執筆は、まったくの3Dモデリング初心者にFusion 360を使った3Dデータ作りセミナーを各地で開催し、「Fusion 360 操作ガイド ベーシック編」と「Fusion 360 操作ガイド アドバンス編」の2冊の著者でもある、3Dワークス 最高技術責任者の三谷大暁さんだ。

こんにちは、三谷です。

第8回は、Fusion 360を使って、写真のようなきれいな画像を取得する、レンダリング機能についてお伝えします。

レンダリングというのは、形状の表面の色や質感、光源、影の様子や物体への映り込み、反射などを3Dソフト上で表現することを意味します。

レンダリング技術が使われているものの代表がCG(コンピュータグラフィックス)という分野でして、ゲームやアニメなどの実写に近いグラフィックがそれにあたります。ものづくりの世界では、コンセプト段階のデザインチェックや、製品カタログなどによく使われています。

例えば、新発売の車のカタログを作る際に、荒野を駆け抜ける画像、おしゃれな街中に駐車している画像など、さまざまな種類の画像をすべて撮影していると、膨大な金額がかかります。そこで、3Dデータを活用して、画像をコンピュータ上で作ってしまえば費用も少なくて済む、という活用の仕方です。

それでは実際にFusion 360でレンダリングをしてみましょう。作成したモデルデータを開き、左上の作業スペースを「レンダリング」に切り替えます。

作業スペースは、作業しようとしている大分類で、初期値の「モデル」が形状を作る作業、「レンダリング」がきれいな画像を作成する作業を意味します。

レンダリング作業スペースでは、形状の外観、背景や光の当たり方を設定するシーンの設定等が行えます。設定が済んだら、[キャンパス内レンダリング]を実行すると、光の反射等の計算が実行されます。

レンダリング処理中は、現在の視点から見た反射を計算していますので、コマンド実行後に画面を少しでも動かすと、再度計算を初めからやり直しますので注意してください。

レンダリングの操作方法は動画をご確認ください。

動画の最後に操作していますが、パソコンが古くて画面が真っ黒になる、などのトラブルがある方や、計算がいつまでたっても終わらないといった方には、「クラウドベース」というFusion 360の特徴を生かした[クラウドレンダリング]機能が備わっています。クラウド上にあるコンピュータでレンダリング演算を行いますので、短時間でレンダリング結果を取得でき、その間にFusion 360の作業を進めることができます。高画質な画像を得るためには「クラウドクレジット」が必要ですが、標準画質の場合必要ないことが多いです。また、クラウドクレジットは初めにいくらか付与されていますが、なくなった場合には購入することができます。

ただし、クラウドレンダリングは保存してあるファイルでないと実行できませんのでお気を付けください。

最後に、背景の設定についてご紹介します。

背景はHDRI(.hdr)と呼ばれる画像ファイル形式が使われています。この画像をFusion 360に設定すると、画像が背景として取り込まれます。インターネットで「HDRI」と検索していただくと、無料や有料でファイルをダウンロードできますし、PhotoshopなどのHDRI形式で書き出せるソフトを利用すると、自分でも作成できます。

以下のムービーには、背景を変えることによりライティング(照明)を変え、より高い品質のレンダリング画像を取得する方法を紹介されています。皆さんもこれを参考にし、よりリアルな画像を作って自慢しちゃいましょう!

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