「土日で完成! 趣味のラズパイ」
土日で完成! 趣味のラズパイ ラズパイで音楽プレーヤー「Volumio」を楽しむ
ラズパイで利用できる音楽プレーヤーとして「Volumio」があります。Volumioを利用すると、音楽ファイルを一元管理できるほか、DACを接続して使えるので、ハイレゾ音源の再生もできます。また「Spotify」や「radiko」といったストリーミングサービスも利用可能です。今回はこのVolumioを利用する方法について解説していきましょう。
土日で完成! 趣味のラズパイ
第16回 ラズパイとChatGPTで遊ぼう——圧電ブザーで音を鳴らす
第15回 ラズパイとChatGPTで遊ぼう——気温/湿度/気圧を測定する
第14回 ChatGPTで遊ぼう——ラズパイで作ったデジタル時計に天気情報も表示させる
第13回 ラズパイとChatGPTで遊ぼう——液晶時計を作る
第12回 ラズパイとChatGPTで遊ぶ——その1:Lチカさせてみる
第11回 ラズパイをブリッジモードで使って、Wi-Fi接続する
第10回 ラズパイをWi-Fiルーターにする
特別編 【実機レビュー】よりパワフルになったRaspberry Pi 5を検証!
第9回 VolumioでラズパイからSpotifyやradikoを楽しむ
第8回 ラズパイで音楽プレーヤー「Volumio」を楽しむ
第7回 GPSを導入して正確な時刻を刻む
第6回 ラズパイをNTPサーバーにする
第5回 ラズパイを使ってデジタル時計を作る
第4回 Raspberry Pi Camera Module 3を使って見守りカメラを作る
第3回 BME680の測定データを小型ディスプレイに表示させる
第2回 空気質センサー「BME680」で空気汚染度を測る
第1回 ラズパイ工作の基本! 気温と湿度、気圧を計測する
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Volumioのインストール
VolumioはOSイメージの形で配布されています。このためイメージファイルをダウンロードしたあと、イメージライターでmicroSDメモリーカードに書き込んで利用します。イメージライターはRaspberry Pi OSを作成するときに使う「Raspberry Pi Imager」を利用すると簡単です。
OSイメージはVolumioの公式サイトからダウンロードします。Volumioには、ラズパイ用のほか、PC版とASUS Tinker Board版が用意されています。
イメージファイルをダウンロードしたら、Zipファイルの形で圧縮されていますので、展開しておきます。
次に、Raspberry Pi Imagerを起動します。「OS」の項目で「カスタムイメージを使う」を選んだあと、表示されるダイアログボックスで、解凍したVolumioのイメージファイル(ここでは「Volumio-3.512-2023-06-25-pi.img」)を選択します。
「ストレージ」では利用するmicroSDメモリーカードを選びましょう。
全ての選択が終了したら「書き込む」をクリックして書き込みを開始します。
Volumioの設定
OSイメージの書き込みが終了したら、microSDメモリーカードをラズパイにセットして電源を入れます。起動してしばらくしたら、ブラウザーに「http://volumio.local」と入力しましょう。
すると、Volumioの初期設定画面が表示されます。あとは画面の指示に従って進めていけば、初期設定は完了します。
音楽ファイルを読み込ませる
続いてVolumioで利用したい音楽ファイルを読み込ませる必要があります。音楽ファイルはUSBメモリなどに保存してラズパイに接続し、読み込ませるのが便利です。USBメモリをラズパイに差すとVolumio側で自動的に音楽ファイルをスキャンし、認識してくれます。
認識したかどうかは、左上の三本線のアイコンをクリックして表示されるメニューから「情報源」を選ぶと確認できます。
楽曲を追加した場合など、新しい音楽ファイルを認識させたい場合は「マイミュージック」から「データベースをアップデート」もしくは「再スキャン」をクリックするとデータベースが再構成されます。
VolumioでDACを利用する
ここまでで基本的な設定は終了したわけですが、音楽ファイルを再生するためにはDACが必要になります。一番簡単なのはUSB接続で利用するDACです。DACをラズパイに接続したら、DACのAV OUT端子などをアンプに接続すれば音楽を楽しめます。
なおこれらのUSB DACを利用する際には、Volumioの設定を変更する必要があります。左上の三本線のアイコンをクリックして「プレイバックオプション」を選んだら、「オーディオ出力」の「出力デバイス」で、接続するDACを選んで設定します。
また、USB接続で利用するほかに、ラズパイのGPIO端子に接続して「HAT」として利用する「I2S DAC」も販売されています。USB DACと機能は同じですが、「出力デバイス」でI2S DACと指定して利用する必要があります。
次回はストリーミングサービスの利用方法について解説していきます。