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「土日で完成! 趣味のラズパイ」

土日で完成! 趣味のラズパイ ラズパイで音楽プレーヤー「Volumio」を楽しむ

ラズパイで利用できる音楽プレーヤーとして「Volumio」があります。Volumioを利用すると、音楽ファイルを一元管理できるほか、DACを接続して使えるので、ハイレゾ音源の再生もできます。また「Spotify」や「radiko」といったストリーミングサービスも利用可能です。今回はこのVolumioを利用する方法について解説していきましょう。

Volumioのインストール

VolumioはOSイメージの形で配布されています。このためイメージファイルをダウンロードしたあと、イメージライターでmicroSDメモリーカードに書き込んで利用します。イメージライターはRaspberry Pi OSを作成するときに使う「Raspberry Pi Imager」を利用すると簡単です。

OSイメージはVolumioの公式サイトからダウンロードします。Volumioには、ラズパイ用のほか、PC版とASUS Tinker Board版が用意されています。

Volumioのイメージファイルをダウンロードする。容量は約500MB Volumioのイメージファイルをダウンロードする。容量は約500MB

イメージファイルをダウンロードしたら、Zipファイルの形で圧縮されていますので、展開しておきます。

次に、Raspberry Pi Imagerを起動します。「OS」の項目で「カスタムイメージを使う」を選んだあと、表示されるダイアログボックスで、解凍したVolumioのイメージファイル(ここでは「Volumio-3.512-2023-06-25-pi.img」)を選択します。

「OS」で「カスタムイメージを使う」を選ぶ 「OS」で「カスタムイメージを使う」を選ぶ
ダウンロードしたVolumioのイメージファイルを選ぶ ダウンロードしたVolumioのイメージファイルを選ぶ

「ストレージ」では利用するmicroSDメモリーカードを選びましょう。

書き込むmicroSDメモリーカードを選ぶ 書き込むmicroSDメモリーカードを選ぶ

全ての選択が終了したら「書き込む」をクリックして書き込みを開始します。

全ての選択が終わったら「書き込む」をクリック 全ての選択が終わったら「書き込む」をクリック

Volumioの設定

OSイメージの書き込みが終了したら、microSDメモリーカードをラズパイにセットして電源を入れます。起動してしばらくしたら、ブラウザーに「http://volumio.local」と入力しましょう。

すると、Volumioの初期設定画面が表示されます。あとは画面の指示に従って進めていけば、初期設定は完了します。

Volumioの初期設定画面。「次のページ」を選ぶ Volumioの初期設定画面。「次のページ」を選ぶ
ログイン画面でも「次のページ」を選ぶ ログイン画面でも「次のページ」を選ぶ
こちらも基本的にはそのままで「次のページ」を選ぶ こちらも基本的にはそのままで「次のページ」を選ぶ
こちらも基本的にはそのままで「次のページ」を選ぶ こちらも基本的にはそのままで「次のページ」を選ぶ
利用している無線ネットワークのSSIDを選択してパスワードを入れたら「接続」を選ぶ 利用している無線ネットワークのSSIDを選択してパスワードを入れたら「接続」を選ぶ
「次のページ」を選ぶ 「次のページ」を選ぶ
「次のページ」を選ぶ 「次のページ」を選ぶ
これで初期設定は終了だ。「完了」をクリックする これで初期設定は終了だ。「完了」をクリックする

音楽ファイルを読み込ませる

続いてVolumioで利用したい音楽ファイルを読み込ませる必要があります。音楽ファイルはUSBメモリなどに保存してラズパイに接続し、読み込ませるのが便利です。USBメモリをラズパイに差すとVolumio側で自動的に音楽ファイルをスキャンし、認識してくれます。

認識したかどうかは、左上の三本線のアイコンをクリックして表示されるメニューから「情報源」を選ぶと確認できます。

Volumioのトップ画面 Volumioのトップ画面
三本線のアイコンをクリックして表示されるメニューから「情報源」を選ぶ 三本線のアイコンをクリックして表示されるメニューから「情報源」を選ぶ
「マイミュージック」にアーティストやアルバム、曲数などが表示されていれば認識されている状態だ 「マイミュージック」にアーティストやアルバム、曲数などが表示されていれば認識されている状態だ

楽曲を追加した場合など、新しい音楽ファイルを認識させたい場合は「マイミュージック」から「データベースをアップデート」もしくは「再スキャン」をクリックするとデータベースが再構成されます。

VolumioでDACを利用する

ここまでで基本的な設定は終了したわけですが、音楽ファイルを再生するためにはDACが必要になります。一番簡単なのはUSB接続で利用するDACです。DACをラズパイに接続したら、DACのAV OUT端子などをアンプに接続すれば音楽を楽しめます。

DACの例。写真はFOSTEXの「HP-A4」 DACの例。写真はFOSTEXの「HP-A4」
FiiOの「BTA30」。Bluetoothトランスミッターが内蔵されており、ワイヤレスで音楽を楽しめる FiiOの「BTA30」。Bluetoothトランスミッターが内蔵されており、ワイヤレスで音楽を楽しめる

なおこれらのUSB DACを利用する際には、Volumioの設定を変更する必要があります。左上の三本線のアイコンをクリックして「プレイバックオプション」を選んだら、「オーディオ出力」の「出力デバイス」で、接続するDACを選んで設定します。

「出力デバイス」で利用しているDACを設定したら「保存」ボタンをクリックする 「出力デバイス」で利用しているDACを設定したら「保存」ボタンをクリックする

また、USB接続で利用するほかに、ラズパイのGPIO端子に接続して「HAT」として利用する「I2S DAC」も販売されています。USB DACと機能は同じですが、「出力デバイス」でI2S DACと指定して利用する必要があります。

Alloから発売されている「BOSS I2S DAC」 Alloから発売されている「BOSS I2S DAC」

次回はストリーミングサービスの利用方法について解説していきます。

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