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「土日で完成! 趣味のラズパイ」

土日で完成! 趣味のラズパイ ラズパイをブリッジモードで使って、Wi-Fi接続する

第10回の連載では、ラズパイをWi-Fiルーターにする方法について解説しました。ただ、今はほとんどの家庭にWi-Fiルーターが入っていると思いますので、今回は、今あるルーターのIPアドレス空間を利用してWi-Fi接続をする「ブリッジモード」について解説していきます。ブリッジモードで接続すると、今利用しているWi-Fiルーターに接続されているNASなども楽に活用できるようになります。

必要なモジュールのインストール

ラズパイをブリッジモードで利用するためには、基本的な手順はルーターモードで利用するのと同じですが、有線LAN側と無線LAN側をブリッジ接続するためのライブラリ「bridge-utils」が必要となります。手順としてはbridge-utilsをインストールした後、第10回で解説したhostapdのインストールと設定をすればOKです。

まずは下記のコマンドでbridge-utilsをインストールします。

$ sudo apt install bridge-utils

続いて「/etc/network/interfaces」の設定を変更します。

$ sudo nano /etc/network/interfaces

と入力して設定ファイルを開いたら、以下の内容を最後の行に追記します。

auto br0
iface br0 inet dhcp
bridge_ports eth0 wlan0

続いてhostapdをインストールします。ここではブリッジモードで利用するための設定を記述していきます。

まずは以下のコマンドでhostapdをインストールしましょう。

$ sudo apt install hostapd

インストールが終了したら、設定ファイル「hostapd.conf」を作成します。

$ sudo nano /etc/hostapd/hostapd.conf

ファイルが起動したら以下の内容を記述しましょう。基本的には前回と同じ内容ですが、「bridge=br0」という項目を追加します。

interface=wlan0
bridge=br0     ←追加
driver=nl80211
hw_mode=b
channel=1
macaddr_acl=0
auth_algs=1
ignore_broadcast_ssid=0
ieee80211ac=0
wmm_enabled=1
ieee80211d=1
country_code=JP
ieee80211h=1
local_pwr_constraint=3
spectrum_mgmt_required=1
wpa=3
wpa_key_mgmt=WPA-PSK
ssid=raspi_bridge
wpa_passphrase=******

設定ファイルの作成が終了したら、hostapdのデフォルト動作を設定するファイルを編集します。以下のコマンドを入力します。

$ sudo nano /etc/default/hostapd

この項目の中の「DEAMON_CONF」を以下のように変更します。

DAEMON_CONF="/etc/hostapd/hostapd.conf"

hostapdはマスクされていて動作しないので、それを解除してからスタートさせます。以下のコマンドを入力します。

$ sudo systemctl unmask hostapd
$ sudo systemctl restart hostapd

設定が終わったらサービスの状態を確認しましょう。以下のコマンドを入力します。

$ sudo systemctl status hostapd

以下のように「Active: active (running)」となっていればOKです。

● hostapd.service - Access point and authentication server for Wi-Fi and Ethern>
     Loaded: loaded (/lib/systemd/system/hostapd.service; enabled; preset: enab>
     Active: active (running) since Wed 2023-12-20 13:42:27 JST; 1min 3s ago
       Docs: man:hostapd(8)
    Process: 2272 ExecStart=/usr/sbin/hostapd -B -P /run/hostapd.pid $DAEMON_OP>
   Main PID: 2279 (hostapd)
      Tasks: 1 (limit: 8734)
        CPU: 76ms
     CGroup: /system.slice/hostapd.service
             mq2279 /usr/sbin/hostapd -B -P /run/hostapd.pid /etc/hostapd/hosta>

12月 20 13:42:26 raspiwifi systemd[1]: Starting hostapd.service - Access point >
12月 20 13:42:27 raspiwifi hostapd[2272]: wlan0: interface state UNINITIALIZED->
12月 20 13:42:27 raspiwifi hostapd[2272]: wlan0: interface state COUNTRY_UPDATE>
12月 20 13:42:27 raspiwifi hostapd[2272]: wlan0: AP-ENABLED
12月 20 13:42:27 raspiwifi systemd[1]: Started hostapd.service - Access point a>
lines 1-16/16 (END)

最後に「brctl」コマンドにより、ブリッジモードで起動しているか確認します。

$ brctl show

以下のように表示されれば認識しています。

bridge name     bridge id               STP enabled     interfaces
br0             8000.(個別のbridce id) no             eth0
                                                        wlan0

設定が終了したらラズパイを再起動しましょう。

$ sudo reboot

再起動後は画面のように、先ほど設定したSSIDによってラズパイがブリッジモードで起動しています。

ネットワークを参照すると、設定した「raspi_bridge」というアクセスポイントが見つかる。 ネットワークを参照すると、設定した「raspi_bridge」というアクセスポイントが見つかる。

これで設定は終了です。ルーターモードに比べると簡略化しているので分かりやすいかと思います。

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