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MATHRAXインタビュー

絵筆をはんだごてに持ちかえたはんだ付けコンテストチャンピオン

あなたは「はんだ付け」にチャンピオンがいることをご存じでしょうか。IPC はんだ付けコンテストチャンピオン、MATHRAX久世祥三さんが語る、はんだごてとの出会いと電子工作半生記。はんだ付けテクニックの動画やおすすめ機種もご紹介していただきました。

アーティストとデザイナーのためのエンジニア

MATHRAX LLC.(合同会社マスラックス)は、武蔵野美術大学を経て [IAMAS]を卒業した坂本茉里子さんが主にアートディレクションやデザインを、多摩美術大学絵画科油画専攻出身の久世祥三さんがソフトウェア開発や電子工作を担当。数々のメディアアートやインテリアデザイン作品に電子工作の技術を提供し、近年は、鳥や動物をモチーフにしたデザインや、木や紙を素材に用い、“ぬくもりを感じる電子工作”とでも言うべき独特な世界観に包まれた作品を発表している。

気がついたら、はんだ付けコンテストのチャンピオンに!?

そんな久世さんは「IPC はんだ付けコンテスト」のチャンピオン。 電子機器製造の標準規格を開発・策定する国際組織であるIPCが主催し、40分でプリント基板に部品をはんだ付けし、その出来栄えを競うコンテストで、優勝者にはアメリカで開催される世界大会への出場権が与えられる。久世さんが出場するきっかけは、ひょんなことからだった。

「ワークショップで使う基板を作ってもらっていた会社から、それを展示会のノベルティグッズにしたいという話があったんです。それで、展示会に行くためにHPを見ていたらコンテストがあるという告知を見つけて、エントリーしてみたんです。
コンテストが終わって食事していたら『上位3位に入ったので明日また来てください。』って連絡があって、てっきり1日で終わるものだと思っていたのですが、翌日行ってみたら『あなた1位です』って言われて驚きました(笑)」

IPC はんだ付けコンテストの優勝トロフィー IPC はんだ付けコンテストの優勝トロフィー

はんだごてと絵筆との出会い

こうしてチャンピオンとなった久世さんだが、はんだ付けの指導を誰かに受けたことはなく、独学で習得した。久世さんとはんだごてとの出会いは小学生時代までさかのぼる。当時久世少年は、MSXの雑誌に載っているBASICのプログラムを打ち込むことにはまっていた。MSXは1980年代に大手家電メーカーから発売されていたホビーパソコンで、ジョイスティック(ゲームコントローラ)やファミコンのようなROMカセットも使用できた。そんなある日、MSXに接続していたジョイスティックが故障した。

「父親が部品を買ってきて、はんだで留められていたコードをネジ留めに変えたんです。それくらいならできそうだなと、自分でもっと長いコードに交換したりしました。」 

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