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神田沙織、XYZプリンティングインタビュー

ものづくり系女子から見た、国境を越えた「地方とファブ」の未来

ものづくり系女子として活動する神田沙織さんが大分県立芸術文化短期大学で行った3Dプリンタを使った特別講義「Product for 1000」に、XYZプリンティングジャパンが個人向け3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズを提供した。
「Product for 1000」は世界中で1000人だけが欲しいと思うものを企画・制作することで、情報化社会におけるとデジタルファブリケーション技術の活用方法を学ぶプログラムだ。
今年1月には大分県のバックアップの元、ファブラボ大分が立ち上がるなど、地方都市でもデジタルファブリケーション技術の普及は進んでいる。
神田さんとXYZプリンティングのシェリー リャン(Sherry Liang)さんに大分での取り組みと地方でのファブ文化の可能性や今後の展望について話を聞いた(撮影:加藤甫)。

子どもや学生、女性でも気軽にはじめられるファブを目指して

——まず、神田さんが大分県立芸術文化短期大学(以下、芸短)で講義を行うことになったきっかけについて教えてください。

神田「私は大分出身なのですが、2013年に東京と大分でソーシャルファブカンファレンスというイベントに登壇したのがきっかけですね。大分側の会場だった芸短から3Dプリンタを取り入れた講義がしたいという話があったんです。

ちょうど1月にファブラボ大分も立ち上がり、大分でやれることが少しずつ増えてきて、どういったワークショップをやろうかなと思っていた矢先だったので、XYZプリンティングさんにもご協力頂いて「Product for 1000」を提案したところ、ぜひやりましょうという話になりました」 

ものづくり系女子として活動する神田沙織さん。本業のアパレル広報に加え、東京と大分でデジタルファブリケーション技術も駆使したものづくりに関する活動を積極的に展開している。 ものづくり系女子として活動する神田沙織さん。本業のアパレル広報に加え、東京と大分でデジタルファブリケーション技術も駆使したものづくりに関する活動を積極的に展開している。

——XYZプリンティングが神田さんの取り組みをサポートしたきっかけは何だったんですか?

シェリー「XYZプリンティングはもともとインクジェットプリンタを年間1200万台ぐらい生産している会社で、3Dプリンタもホームプリンタのように一家に一台置く時代が来るだろうということで、3Dプリンタ事業を始めたのが昨年でした。

私たちの3Dプリンタはお子さんや学生、女性にも使いやすいものを目指していたので、そういった方たちに向けて幅広く活動されている方を探していたのですが、ある時に神田さんが出された本を読んだのがきっかけでした。

神田さんはものづくりに携わる仕事をしてきて、ものをつくる苦しさも楽しさもよくわかる方なので、彼女となら私たちが使ってほしい人たちに3Dプリンタを広めていけるのではと思い、お声掛けしました」
 

XYZプリンティングジャパン マーケティング マネージャーのシェリーリャン(Sherry Liang)さん XYZプリンティングジャパン マーケティング マネージャーのシェリーリャン(Sherry Liang)さん

——子どもや学生、女性を対象にされているのはなぜですか?

シェリー「今までは、ものを買ってきてそれを使い捨てる時代でしたが、自分のものを自分で作るという文化が全くないと、そのものの価値観だとか、ものづくりの大切さがわからず、創造性豊かな子どもが育たないと思っています。

ものづくりを通して子どもの創造性を育み、自立をめざす女性が自分の個性をアピールするにあたって、一点もので他にはないものを子どもに作ってあげたいという気持ちをアウトプットしていく機会を作っていくことが大事です。

私たちは3Dプリンタがものを大切にすることや、創造性と個性を豊かにするきっかけになると思っています」

——ファブラボ大分は大分県のデジタルものづくり育成事業の一貫とのことですが、XYZプリンティングが狙う女性や子どもとはどのように関係しているんですか?

神田「大分県のデジタルものづくり育成事業は子どもや女性を対象としたデジタルでものづくりができる人材を育成するという取り組みで、ファブラボができる前にその事業の一環でワークショップをすることになり、講師に指名頂くことがありました。

その時にいきなり3Dプリンタは難しいだろうからカッティングマシンを使って、まずはイメージしたものが簡単に形になるというところから始めてみるという内容にしたんです。

その時は12月だったのでクリスマスのデコレーションシートを作ろうっていうテーマにしました。自治体がやるパソコンを使った○○講座って、そんなに盛り上がるイメージは無かったんですけど、ふたを開けてみたら定員の20人がすぐに埋まってしまいました。人口から考えても大分市でそんな講座に申し込みが殺到するってすごいことで、急きょ定員も増やして対応したら、市役所の人まで『自分も興味があるので参加したい』といってこられて(笑)。

ワークショップは大好評で、これはもう一気にファブラボ設立まで行こうということになり、その年度内の1月26日にファブラボ大分がオープンしたんです」 

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